あれから1年経ちました。
早いですね^^;
9月25日~30日、
東京の銀座K'sGalleryにて個展を開催します。
展覧会タイトルは
「Pieces of Time -時のカケラたち-」。
この1年半くらいの作品を展示します。
昨年の前半に描いた作品も含んでいるのは
完成後すぐにとある場所で長いこと飾って頂いていたので、
このようなギャラリーでの展示では
昨年お披露目できなかったから、なのです^^
この1年でまた違ったテイストの作品生まれました。
さらに新作も鋭意制作中!
追い込みしてます^^;(かなり焦ってますが・・・)
こちらが今回の個展DM。
今回、キュレーターの山内舞子さんに文章を寄せて頂きました。
素敵な文章、以下、ぜひご覧ください♪
そしてぜひ個展にも足をお運びいただけましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。
============================
■光学的キュビスム -建部弥希の絵画をめぐって
無色透明に見える日光。だがその実態が「波長ごとに固有の色を
有する光の集合体」であることは、プリズムによる分光あるいは
虹のような自然現象を通じて我々の誰もが知るところであろう。
「自分が描きたいものはやはり“光”」と語る作家が本展に与えた
副題は「Pieces of Time ―時のカケラたち―」。その新作では刻々と
変化する光が表現されているという。しかし、一見するとそこには
マットな色彩が漂うばかりで、光に由来するような明暗や光沢などを
認識することは難しい。
この状況に対して筆者が抱いている仮説がある。それは、作家は
異なる瞬間に出自を持つ光をそれぞれいちど分解し、それをあらた
めて画布上で再構成しているのではないかということである。
いわば、キュビスムの理論を光学的に展開させたものともいえようか。
ところで、キュビスムや抽象絵画の誕生にも大きな影響を与えた
モーリス・ドニ(1870-1943)は、絵画のことを「ある順序(ordre)のもとに
集められた色彩で覆われた平たい表面」と言った。このordreという言
葉には「自然の道理」という意味もある。建部弥希の画面が常に堅牢
であるのは、光という捉えがたい対象をその成り立ちまで含めて表現
しようとしているからかもしれない。
文・山内舞子(キュレーター)
=============================
建部弥希展
「Pieces of Time -時のカケラたち-」
■会期:9月25日(月)~30日(土)
月~木12:00~19:00 金12:00~20:00 土11:30~17:00
※初日17:00~ パーティーです。
※9月29日(金)菅野美奈ピアノライブ
15:00~ 17:00~ 19:00~(各回30分)
■会場:銀座K'sGallery
東京都中央区銀座1-13-4 大和銀座一ビル6F