2017年冬、映画「君の名は」が流行り、
興行収入1位の「千と千尋」情報が再熱してか、
朝日新聞デジタル関連サイトWEBRONZAの中で、
その時読まれてますランキングが
1位になった記事がありました。
私も気になって読んでみたそれがこちら↓
この記事は、
おじさんによるおじさんのための
現代アニメ講釈として
2012年12月に連載が始まって、
『千と千尋の神隠し』で始まった21世紀(上)
そして(中)、(下)と続く予定のようでしたが、
(上)(中)まであって、(下)が
書かれぬまま頓挫してます。
なかなか面白い考察で
最後まで読みたかったけれど、
肝心の
「なぜ千尋が見抜けたのか?」
というところがないのです。
そこで、ネットで色々調べました。
そしてその答えになるものを
見つけました。
疑問を書いた手紙を書いたら
ジブリから
返事がきたというもの。
千と千尋の神隠し「お父さんが食べてる物と両親が豚になった事」を
* * *
宮崎監督によると、
千尋と同じ年頃のすべての
女の子に向けて、
「抜き差しならない関係の中で
危機に直面した時、
本人も気づかなかった適応力や
忍耐力が沸き出し、
果断な判断力や
行動力を発揮する生命を、
自分がかかえている事に」
気づいてほしいという願いが
込められています。
(中略)
「この豚の中に両親はいない」
と言い当てます。
いったいどうしてでしょう。
千尋が
特別な能力を身につけたから、
両親を豚と見分けることができた
のではありません。
10歳の女の子が
数々の危機をくぐり抜けて、
「生きる力」を獲得した、
みんな自然とそれが出来る筈、
というのが宮崎監督の答えです。
* * *
千尋はなぜ豚が両親ではないと見抜けたのか?
身動きが取れない、
回避できない
追い込まれた状況の中、
自分自身の足で立って
それに立ち向かうとき、
本人の中にある素晴らしい力が
呼び覚まされ
真実を見分ける力を獲得した、
だから
千尋は豚が両親ではないと見抜けた
ということなのでしょう。
そしてその力は
誰にでも備わっている、
そう宮崎監督は伝えたかったのだと思います。