今日は、ふだん何気なく使っている「なので」という言葉に

注目してみたいと思います。

 

例えば、こんな文章。

 

「私は読書が大好きです。

なので、家の本棚には入り切らないほど本がたくさんあります」

 

 

違和感はありませんよね。

「なので」は、「だから」「そのため」と同じように、理由や

原因を説明するときに使われています。

 

 

 

 

ところが、この「なので」。

実は日本語の文法として、少し興味深い言葉なんです。

 

本来「なので」は接続詞ではなく、「な」+「ので」という形で

使われていました。

 

例えば、

「読書が好きなので、本が増えてしまいます」

 

この場合の「なので」は、前の言葉につながって、その理由を

表しています。

ところが、いつの間にか「なので」が独立し、文頭に置かれる

ようになりました。

 

 

実は『広辞苑』や『大辞林』など伝統的な辞書では「なので」を

独立した接続詞として扱わないものがあります。

一方2000年代以降には、接続詞としての使い方を認める辞書も

登場しています。

つまり、比較的新しい用法として広まってきた言葉なんですね。

 

 

では、文章を書くときに「なので」を使うとアウトなのか?

そんなことはありません。

ただ、ビジネス文書や改まった文章で、文頭に使うときは、

「そのため」「したがって」「ですから」などに言い換えたほうが

自然な場合もあります。

 

ブログのような親しみやすい文章なら、まったく問題ないでしょう。

言葉は時代とともに変化するもの。

昔は一般的ではなかった表現が、いつの間にか当たり前になる。

日本語の変化を知ると、文章を書くことがますます面白くなりますね。

 

 
 
 
 
 

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