文章の構成パターンの型について。
今日で4日目ですね。
代表的なのは、以下の5つだとお伝えしました。
◎頭括式論述
◎尾括式論述
◎双括式論述
◎追歩式論述
◎列叙式論述
今日は、4つ目の「追歩式論述」について。
④追歩式(ついほしき)論述
文章の構成の中でも、「追歩式(ついほしき)論述」は論理を
段階的に積み重ねていく型です。
いきなり結論を出すのではなくて、
「前提→中間的な主張→補足→最終結論」というように、階段を
一段ずつ上がるような流れを作ります
読者に「なるほど」と納得しながら読んでもらえる型なので、
複雑な内容を扱う文章や考察文、解説記事などに向いています。
⬜︎例文
「まず、健康を維持するうえで食事が大切である。バランスの
取れた食事は体をつくり、病気を防ぐ基本となる。
次に、十分な睡眠も欠かせない。睡眠は心身を回復させ、日中の
集中力を高める働きがある。
そしてもう一つ大切なのが、適度な運動である。体を動かすことで
血流が促進され、ストレスの解消にもつながる。
これら三つの習慣を意識して整えることで、健康的な生活を長く
維持できると言える。」
このように、「まず〜」「次に〜」「そして〜」と段階を踏んで
書いて、最後に結論へと導くのが追歩式の特徴です。
読み手が「そうか、それも大事だな」と一つずつ納得していくうちに、
最終結論への理解と共感が自然に深まります。
追歩式論述は、思考の過程そのものを見せたいときに力を発揮します。
結論へと至る流れを階段のように組み立てて、読む人を自然に納得へと
導きましょう。
次は、⑤の「列叙式論述」について書きますね。