日本語の文章で省かれがちな「主語」ですが、伝わる文章を書きたい時は、
必ず入れましょう。
その際に気をつけたいのが、「主語と述語の一致」です。
たとえば、以下のような2つの文があります。
・彼女は本を読んでいる
・彼は本を読んでいる
この2文は述語が同じなので、一文にまとめて「彼女も彼も本を読んでいる」と
書くことができます。
シンプルで読みやすいですよね。
ところが、次のように述語が異なる場合は注意してください。
・彼女は料理をしている
・彼は本を読んでいる
この2文を無理に一文にまとめて「彼女は料理を、彼は本を読んでいる」と書いて
しまう人がいます。
ですが、これは文法的に不自然。
正しくは、「彼女は料理をし、彼は本を読んでいる」と、それぞれの述語を
明確に使い分けましょう。
今回は短文なのでわかりやすいですが、一文が長くなると、やってしまいがちな
ミスの一つです。
日本語の正しい文章構成では、主語と述語が対応していることがとても大切。
これを無視すると読み手に意味が伝わりにくくなって、文章全体があいまいに
なってしまうことも。
文章力を高める第一歩として、「主語と述語の一致」を意識しましょう。
文法の基礎を身につけることで、伝わる文章が自然と書けるようになります。