事件は先週の土曜日に起きました。

相棒が東京に出張で、夜8時頃に京都駅に着くというので、こっちゃんと一緒にお迎えに。
その後、みんなでイオンのフードコートで軽く食べようということになって、向かいました。

そこで、事件発生。
3人で座れる席を探して、食べたいものを注文して、席で待っているときに、私の体にカレーが降ってきました。
本当に、バッシャーン!という感じで。

ああいう時って、一瞬頭が真っ白になりますね。
まぁ、カレーが熱かったので、「熱っ!」と叫んで、まずはのけぞったんですけど。

熱くて席を立つ。
自分の服を見る、腰から下がカレーだらけ。
「わーー、お気に入りの服だったのにーー!」と、ショックな気分になる。
カレーをかけた人の言葉が耳に入らない。
とりあえず、おしぼりで拭くが、範囲が広すぎて足りない。
「大丈夫ですか?」の声に、「大丈夫ではない」と言ってしまう。
相棒の怒った顔が目に入る。
瞬間、冷静になる。
「こっちゃんじゃなくて、良かった」と思う。
腹の立つ気持ちが消える。
しかし、服はドロドロ。
その場は相棒にまかせて、服を買いに行く。
Tシャツを買って、更衣室で着替えさせてもらって、席に戻る。
カレーをかけた人が、改めて謝りに来る。
相棒が対応してくれる。
冷めたご飯を食べる。
家族で仲良く帰る。

約1時間の出来事。
感情がグルグル変化することに、相棒と笑い合いました。
「人間って面白いねー。感情をテストされてるみたいだったねー」って。

カレーをかけた人は、二十歳そこそこの男の子。
私の顔を見て、きちんと謝ったその姿は、立派でした。
若いのに、しっかりしてるな、って。
こっちゃんも、そういう子になってほしいな、って。

やってしまったことは仕方ないこと。
今回の場合、誰もケガもやけどもしてないし、そう言える。
相棒の対応も立派だった。
ま、こっちの方が大人だしね(笑)

カレーをかぶったお気に入りの服は、ただ今クリーニング中。シミが消えてますように……。




illustrated byAkihisaSawada