東北にライター仲間がいます。

3.11の震災のときに連絡が取れなくなって、何をすることもできずに安否を心配していましたが、約1ヶ月が過ぎたときに、家は流されたけど、彼女も彼女の家族も無事だと連絡がありました。

涙が出るほど嬉しかったけど、彼女は書けなくなりました。

また私は何もできなくなりました。

状況も彼女の心の中もわからない。

ただ心の中で、いつか、また書いてほしいと。

震災から1年10ヶ月。
彼女からメッセージがありました。

また書き始めました。
読んでください。
書くことは、やっぱり楽しいと。

その文字が、途中から涙で見えなくなりました。

嬉しい。

きっといろんな出来事と感情が渦巻く中で、「書く」ことに対峙したのは大変だったはず。

でも、「やっぱり楽しい」と思ってくれて、これからも挑戦してくことを決めて、わざわざ報告してくれたことが、何より嬉しい。

応援しています。
ずっと、ずっと。




illustrated byAkihisaSawada