「どうしたらライターになれますか?」という質問をよくいただきます。
私がライターになった経緯はこの記事に書いて、あまり参考にならないことは伝えました。それでもたくさん質問をいただくので、あくまでも私の経験と考えですが、少しずつ書いていきますね。

私は取材からのライティングも得意分野の1つなんですが、依頼を受けた時に、

「人と話すのは得意ですか?」

と聞かれて、

「人見知りですけど、仕事ですからきちんと話しますよ」

とお返事したことがありました。
でもその「人見知り」という言葉に‘ピクンッ’とされて、「こいつ、ちゃんと取材できるのか?!」という目で見られたことがありました。

その「人と話すのが得意かどうか」の言葉の真意は、

・取材には通常、カメラマンが同行します。(ライターがカメラマンを兼ねる時もあります。私の場合は大体そうです)そのカメラマンが初対面だった場合、まずそのカメラマンとコミュニケーションを取れるか。

・取材時、その取材相手はほとんどが初対面で、なおかつ取材慣れしていない人がほとんど。ライターがその人の緊張をほぐしてあげて、その人の考えや人柄が伝わる答えを聞き出す必要がある。


ということです。
ライターには高度なコミュニケーションレベルが必要だということですね。
私はそれを心配されてしまったんです(笑)
まぁ、結果はまずまずだったので安心していただけましたが。

私は場慣れ、それこそ数稽古も必要かな?と思っています。
極度の人見知りだった私でもライターはできていますから。
どんなタイプの人とでも、楽しく話せるぐらいの柔軟性ができればこっちのもの。
そのための訓練も、本気度次第かな?という気がします。


illustrated by AkihisaSawada