新年最初の「頭の体操」です。
今回はいつもと違うバージョンで。

【問題1】次の文章を起承転結に並べ替えてください。

1.何度も反抗期があって、高校生の時は家で全く会話をしないほどでした。

2.勝手に飛び出した娘に、普通に接してくれた両親はすごい人だと気づきました。距離を置いたことで今では何でも話せるようになり、私の反抗期は今では笑い話です。尊敬する両親のような家庭を築く、それが今の私の目標です。

3.とにかく家族と離れたい、そんな気持ちで一人暮らしを始めました。でも現実は寂しくて。やっと家族の存在の大きさを実感しました。

4.私は祖父と両親が教師だったことから、周りから「先生の子ども」と言われて育ちました。家に帰っても先生がいる、それがすごく嫌だったのです。



【解答1】 4 → 1 → 3 → 2

文章を起承転結にまとめることは、文章を書く上での基本と言われていますし、読み手にもわかりやすく親切です。
でも、ただの状況説明になってしまうとつまらない文章=読まれない文章になってしまいます。

では読まれる文章にするにはどうしたらいいのか?
文章を起承転結にせず、入れ替えてみましょう。


【問題2】上の文章をどんな風に入れ替えたら、読まれる文章になりますか?


【解答2】 3 → 4 → 1 → 2

意外性のある文章を冒頭に出してくると、「この先を読みたい」と読者に思ってもらうことができます。
いきなり読者を文章の世界へ引き込む方法です。

これはブログにも使える方法ですので、もし普通に書いた文章がつまらないと感じたら、「転」の部分を冒頭にもってくる形で文章を入れ替えてみてください。
新たな発見があると思いますよ。


illustrated by AkihisaSawada