令和5年4月に左乳房全摘手術。
半年後の10月、血液検査をした。
思えば、1年前抗癌剤を始めたのだった。月日は早い。
いつもは、左腕で血液検査だけれど 抗癌剤のせいで血管が固くなり、へこんで、溝のようになっている。で、やりにくそうだったので右腕に変更した。
そして、乳腺外科の窓口へ。
30分以上待たされて 眠いしお腹はすいてるしで、ぼぉ~っとしてた。
先生は「元気?」と聞いた。私は小さい声で「はい。」すると心配そうにもう一度聞かれた。「はい、元気です。」「検査の結果、異常はなかったよ。」「はい、よかったです。ありがとうございます。」「検査結果持っていく?」「はい、ください。」
もう、面倒くさくなっていた。多分 何もないだろう、と思っていた。でも、もしかしたら少しは心配なことあったかもしれない。変な気持ちになっていた。
考えてみれば癌を患い、少しは考えてみたけど 思い残すことがなかった。それも悲しいことでしょうが。
会いたい人…どうしても会いたい人なんていない。どうしてもやりたいことなんてない。とっても好きなこともない。結婚して 子供ができて忙しい日々を送り、言い訳かもしれないけどやりたくてもできなかった。
本当に好きなやりたいことがあったならば、努力もできたのかな。そのための時間つくったり。
気付かなかっただけなのかな。
20代頃、友人や同僚にゴルフとか色々誘われたけどお金もかかるし、自分には合わない趣味だと思って断ってきた。
なんだか、自分に自信も持てなくて人と深く交流することも苦手で遠ざかってきた。だから、どんどん人に対して警戒心が強くなってしまった。
ちょっと話すとこの人はこういう人だと先入観が働いてしまい、一歩踏み込めなくなってしまった。
なので、仕事以外のつきあいはとても疲れてしまう。
それとは反対に娘らは、やりたいことに突き進んでくれて、よかったとは思っているけれど。
仕事柄、死に関わっているからかもしれないけどあまり感情を表にだせないようになった。
死はいつかは、訪れる。歳をとってボケてしまって体の自由もきかないで、死を待つのかって考えるとそう長く生きていたくないなあって思う。
今できること探さなきゃな。
とりあえず、シャトレーゼで転移なしのお祝いケーキを買って帰りました