【家族3人の時間】 | 西武有楽町線新桜台駅にて「筋トレ×ピラティス」で女性らしいボディメイクプログラムを実施中!手軽にできるコンテンツも配信中です♪

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35歳で第一子を出産。妊娠・結婚・出産・キャリアアップ、女性のライフステージに合わせたボディメイクを提案いたします。

練馬区新桜台に女性専用プライベートジム【Slim&Strong】をOPEN!

お客様のライススタイルに合わせて出張パーソナルトレーニングを実施している池野です。

 

 

 

こんにちは。

 

 

【家族3人の時間】

 

 

4月9日、春ちゃんが亡くなって、涙しか出ないのに、

春ちゃんの顔を見るとなぜか微笑んでいるように見え、

私もつられて泣きながら微笑み返しました。

 

春ちゃんの身体は血液循環が滞っておしっこがずっと出ず、

春ちゃんの毛細血管が壊れて内出血を起こしていました。

 

身体は浮腫んで、

お腹は体水分と空気が溜まりパンパンに張っていました。

 

 

細菌感染と必死に闘ったようなそんな姿にまた涙と感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

看護師さんから「春ちゃんの手足形を取ります」と言われて、

一緒に春ちゃんの手足に絵の具を塗り、手形、足形、を取りました。

 

 

両手は拳で強く握られていたせいで、

春ちゃんの手形は上手く残すことができませんでした。

もう火葬されてしまうと春ちゃんの可愛い手足を触ることができません。

 

どれだけ成長したのか、確認する方法が無くなる。

何とも切ない事でした。

 

 

次に春ちゃんの最後の「沐浴」を行いました。

春ちゃんはずっとベットの上で過ごしていたのでベットの上でシャンプーしかしたことがありません。

シャンプーが大好きだったので、

本当はお風呂に入れてあげたかったです。

 

沐浴を一度もしたことが無かったので、

主人とあたふたしながら担当させてもらいました。

 

 

沐浴の時間は一時的ですが夫婦で幸せな時間を過ごせた気がします。

春ちゃんのお世話を夫婦でできて貴重な時間でした。

 

温かいお湯の中に入れてあげた春ちゃんは、

何だか嬉しそうな表情見えました。

 

 

前日から身体拭きもできていなかったので気持ち悪かっただろう春ちゃん。

汗も涙も、いっぱい全身溜まっていました。

 

点滴や呼吸器の固定でテープがいっぱい貼られていた春ちゃん。

可愛いお顔にもテープの後が残って、

ようやく綺麗にしてあげることができました。

 

 

秀君と一緒に春ちゃんの頭から顔、身体全体を洗ってあげました。

最初で最後の沐浴。

家族3人でできる最後の沐浴となりました。

 

それでも私達から見ると春ちゃんは嬉しそうな表情に見えて、

もし生きていたらこんな時間を沢山共有できたのかと思うと、涙が止まりません。

 

 

身体を綺麗にしてあげた春ちゃんの体重測定も最後行いました。

最終的に体重は2708gで、

亡くなる前の体重が2346gだったので、300gほど水分が溜まってしまって苦しかったのではないかと思います。

 

 

大切な春ちゃんの身体を優しくタオルで拭いて、

病院の看護師さんが手作りしてくれた洋服を着させてもらいました。

まさかこんなことになるとは思っていなかったので何も準備していなくて。

 

毎日裸だった春ちゃんが洋服を着ている姿もまた可愛らしくて、

何もするにも夫婦で初めてのことばかりで、

春ちゃんがまだ生きていると思ってしまい、

可愛らしい春ちゃんの姿にほほ笑みかけてしまいました。

 

嬉しいことではないのに、

なぜか春ちゃんの微笑えんだままの顔、可愛い洋服姿を見ると、

普通に生まれてきた赤ちゃんを抱っこしているような感覚になってしまい、

穏やかな気持ちになっていました。

 

 

次の瞬間には微笑んでも何も返ってこない春ちゃんの反応に、

現実に引き戻され、

個室に戻り帰宅する準備を始めました。

 

 

亡くなってから何をどうすれば良いのか分からず、

まずは私の実家に戻ることになり、

先に両親には帰宅してもらい、

準備を整えてもらうようお願いしました。

 

両親はまだこの時亡くなった春ちゃんとは会っていません。

どれだけ悲しい思いをさせてしまっただろう、

嗚咽を出して泣いていた私のことをずっと心配し、

一緒にいてくれた母に申し訳ない。

 

 

主治医の先生から死亡診断書を頂き、

司法解剖をしない旨を伝え、

主治医の先生、看護師さんが春ちゃんと私達の見送りをしてくれました。

 

本当に不思議なもので、

春ちゃんが亡くなった感覚はなく、生きている

車で運転しているときにも、

春ちゃんが生きていると思ってずっと外の世界についてお話したり語っていました。

 

「春ちゃん、これからママの実家に帰るよ」

「春ちゃん、これからブーブーに乗るからね」

「春ちゃん、これがお外の世界だよ」

 

周りは真っ暗なのに、

春ちゃんが初めて外の世界に出ていることが嬉しくて話しかけてしまいます。

 

 

実家まで1時間と少しかけて帰宅し両親が出迎えてくれました。

初めて春ちゃんが亡くなってからの対面でしたが、

「まだ生きてるようで信じられない」

「お人形さんのように可愛い」

 

両親も初めて見る春ちゃんの顔に涙ながらに言っていました。

 

 

北枕に寝床も作ってくれていて、

ようやく家に到着し、春ちゃんを沢山抱っこし、

明日の火葬に向けての準備を始めました。

 

 

病院で頂いた洋服も可愛いのですが、

せっかくなら秀君と春ちゃんを想って準備した洋服を着せたくて着替えさせました。

 

「春ちゃん、お着換えしてみようね」

 

おくるみも準備していたので、

洋服の上から春ちゃんを包んであげました。

 

 

 

ますます生きているようで、

愛着が沸いて、

 

着替えさせたあともずっと抱っこをさせてもらっていました。

 

本当はご遺体なので、

安静にしていないといけないのだと思いますが、

 

どうしても私達には春ちゃんが生きているようにしか見えません。

今までずっと抱っこができていなかったので、

春ちゃんの重さや身体の形を忘れたくなくてずっと抱っこをしていました。

 

 

当たり前のことができなかった分、

寂しさを埋めるようにして抱っこをしたり、頭をなでたり、

頬にキスをしたり、

 

身体が冷えてはいけないと思い、

温めようと身体をずっと抱きかかえていました。

 

 

秀君が「春ちゃんの身体が崩れるからこれ以上はあまり触らないようにしよう」と言って、

私は春ちゃんとの時間を惜しむように春ちゃんを籠の中に入れてあげました。

 

 

一緒に寝れるのも最後かと思ったので、

秀君と私と春ちゃんで川の字で寝る事にしました。

 

 

その日はずっと春ちゃんの横で春ちゃんに触れながら布団の中で過ごしました。

お母さんが赤ちゃんにしてあげるように、

 

春ちゃんが寒くないか布団をかけたり、

春ちゃんが苦しくないか様子を見たり、

春ちゃんが寂しくないように手でずっと頬を触っていたり、

 

ずっと春ちゃんが気がかりで寝たり起きたりしながら、

春ちゃんの様子を伺っていました。

 

 

きっと生きていたら、

当たり前のようにお母さんが赤ちゃんにお世話をするように、

 

私も最後に春ちゃんのお世話をさせてもらいました。

お母さんにさせてもらいました。

 

 

本当に優しい子なんです。

思いやりがあって、

穏やかな顔でずっと私たちの傍にいてくれました。