ベトナムから試合まで。 | 凶暴なお魚と戦う極真カラテ みけねこ日記

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世界を拳で繋ぐ格闘家ママ・山本ゆきの釣り・空手・育児日記。世界大会第3位、全日本優勝5回、全アジア大会軽量級優勝、オールアメリカン無差別級優勝。現在は治療院と愛知北FMにて木曜日スマイルチャージのナビゲーターをしております。

ぐもーにん、エブリバディ☆

先日、子供を連れて愛知県犬山市にある「リトルワールド」に行って来ました


http://www.littleworld.jp/


凶暴な娘達と戦う極真カラテ  みけねこ日記


ここは世界の料理や食べられて、しかも民族衣装も色々着られるとあって子供達、大好きです。


で、今回はチーコとアオザイをベトナム・台湾館で着ました☆



凶暴な娘達と戦う極真カラテ  みけねこ日記


……。


なんか、異様にアオザイが似合ってるんですけど(汗)


このままベトナムの農村に行っても違和感無しですねww


みけマンマ、あちこち海外旅行はしてますが、ベトナムは行った事がないですね~


やはりみけマンマの中ではベトナム戦争のイメージが強くてですね(汗)



確かにベトナム戦争の世代ではないのですが、生まれた頃はちょうとサイゴンが陥落した頃でした。


なので、物心付いた頃はそのベトナム戦争による復興と反戦の気運がまだ世間に残っていて、子供のみけマンマにとっては天安門事件にならんで深く刻まれる事件でした。


反戦映画もいっぱいありましたし、いっぱい観ましたね~


「プラトーン」「ハンバーガーヒルズ」「7月4日に生まれて」「ランボー」「フルメタルジャケット」それ以降も色んな戦争を題材にした戦争映画がありましたけど(プライベート・ライアンとか)


学生時代、一番印象に残っているのは



「グッドモーニング・ベトナム」ですね。



凶暴な娘達と戦う極真カラテ  みけねこ日記


ロビン・ウイリアムズ主演のこの映画。反戦映画なのに、珍しくほとんど戦闘シーンは出てきません。テロのシーンがちょっとあるぐらいで。


でも、これは戦争に限らずですが国と国が争っていても個人レベルでは人との繋がりは国も人種も関係ない、と思う映画です。


それでも、個人での抗(あらが)いには限界がある。

学生時代、大きな世界のうねりの中で個人のできる限界を見せ付けられた映画でもありました。

そういった意味で、この映画はとても現実的な映画だったな、て思います。


「素晴らしき世界」の音楽にあわせてベトナムの美しい風景と共に、絨毯攻撃などベトナムの美しい世界が戦火へを変わっていく。


それでも、世界は素晴らしい。



映像に訴える力を持っている映画だな~って思った覚えがありますね~。


初めてマレーシアでのアジア大会に出場した時、大会前日になって男子のトーナメントが入れ替えになり、その理由がアフガンからの出場予定選手が銃撃で死亡したためと連絡が来て愕然としました。


ホテルのロビーでトーナメント表を渡されて、一緒にいた極真館の藤井選手が一言


「可哀想ですね。きっと、この大会に出場するの楽しみにしてたでしょうに。」



自分達は,,のほほんと試合だ何だと言ってる間も、世界のどこかでは試合に出るのも命がけの人いる。



それでも、極真空手が好きで、空手をやりたいって人がいる。


アジア大会ではアラビア諸国も参加していて、戒律の厳しい宗派出身の団体が


「アラーの神以外に頭を下げているところをばれると逮捕されてしまう。試合の際に頭を下げる事が出来ない。何とかそれでも試合に出たい。いい方法はないでしょうか」


と館長に相談していました。



館長はそんな危険を犯し、宗教の戒律にそむいてまで強制するのが空手ではない。大事な事は、相手を尊重し、真摯に空手に向き合う心だ。


館長の配慮で、彼らは相手が礼をしている間は黙想をし、心の中で挨拶。


初めて見た時は何かな?と思いましたけど、理由の説明のアナウンスが流れて、逆に胸が熱くなりましたね。


そんな厳しい戒律の宗教の中にありながら、それでも極真空手がしたいんだ、と。


そんなにもそんなにも空手が好きなんだ、と。


その後、みけマンマはたまたま彼らと同じバスに乗り合わせ、以後、4年近く、ずっと個人的に交流させてもらっています。


一昨年のインドネシアでの国際大会では、そんな彼らに助けられ、ボイチェバ戦を制してすぐ彼らの所に走りよって、鼻に鼻栓つめて口から血流し、凄い汚らしい顔でビービー泣きながら抱きつきましたねww


「あなた達のおかげだ!あなた方が信じるあなた方の神様に感謝するよ!」


この言い回しが正しいのかどうか分かりませんが(笑)その時は、ほんまにそう思いましたねww


中国も韓国も色々問題が国家間で起こってますけど、みけマンマは個人レベルで嫌な思いをした事など全然ありません。


前回のアジア大会では中国チームの謝さんが「ユキ、いつもいつも皆の事、気にかけてくれてありがとう。」とプレゼントを用意してくれていて、感動しました。


3年前のアジア大会ではベスト8で中国の李選手と対戦して、みけマンマ、試合の途中で完全にイッちゃって(今はそんな事無いですよ。当時はまだ修行が足りませんでした)トチ狂ったように膝蹴りで執拗に追い掛け回すっていう…。


あの後反省したんですよ(汗)


すっごく。大人気無かったな、と。


でもレセプションでも中国チーム、全然みんな明るく接してくれて、李さんも普通に喋ってくれてたので、以後、試合中はキレないよう、心がけるようになりました。


こうして以後も信頼関係を築くことが出来て本当、試合に出て良かったと思っています。


凶暴な娘達と戦う極真カラテ  みけねこ日記

懐かしいアジア大会。藤井選手、和田選手、でっかいですわ。

しかし…試合は反省の連続ですね、本当。((;´Д`)



来月はまた例年のお勤め、全日本です☆



海外試合ではすでに2年前から軽量級に出場していますが、日本の大会で軽量級は初めてです。


こうして、新しい階級に挑むのも、また新しい技術の研究と習得に繋がりますので、楽しいですね。


成功の反対は失敗ではない。


成功も失敗も、挑戦して初めて得られる貴重な体験。


挑戦しない者は失敗という体験すら得る事が出来ない。



成功も失敗も、過程の中の事象の一つ。


大事な事は、挑戦する、という一歩。その一歩がかけがえの無い人生の大きな一歩なのだと、みけマンマはいつも思っています。



押忍☆


*相変わらず、結局最初のお題から飛びまくった日記でした…すみません。