公立中高一貫校受検対策は、
暗記は不要
です。
知識はなくても、会話文や表、グラフを読み解けば分かる問題です。
知識が必須の私立中受験に比べて、
知識が不要の公立中高一貫校受検は、勉強の負荷が低い、ともいえます。
公立中高一貫校のような、思考力重視の問題が増えていくのは、望ましいことだと私は思います。
今の時代、ネットで検索すれば、いくらでも知りたいことが出てきます。
知識を前提とする問題は、AIを活用すれば解けてしまいます。
これからの社会では、暗記できているだけの人材は、重宝されないでしょう。
膨大な情報の中から、必要な情報を抜き出し分析し、適切な判断ができる人材が求められることが予想されます。
大学入試でも、知識があることを前提とせず、資料を読み解く思考力重視の問題を出す傾向が強くなるでしょう。
公立中高一貫校向けの勉強では、暗記する時間を、
読解の訓練
資料を読み解く訓練
分かりやすく説明する訓練
に割くことができます。
こうした力は、国立大学の二次試験対策にもつながります。
国立大学入試まで見据えると、とても有意義な訓練となります。
よく、「私立中向けの暗記問題集を解けば、公立中高一貫校の受検にも有利になる」という話を聞きます。
また、「理社も私立中受験向けの塾に通って対策をすれば、有利になる。」とも聞きます。
私の経験では、それは違うと思います。
暗記をすればするほど、暗記系の問題を解けば、偏差値がアップします。
私立中対策向けの塾に行けば、暗記系の問題が多く出題され、偏差値がアップすると、「公立中高一貫校の合格が近くなる。」と勘違いしてしまいます。
むしろ、「前提知識がないのにどれだけ解けるか。」を重視して、適性検査型問題を解かせて実力を図るべきです。
都立中高一貫校に関しては、
「私立中対策向けの暗記(理社)をしても、都立中適性検査には全く役に立たない。」
(暗記だけで受かってしまうような、生温い問題は、都立中では出題されません)
です。
従って、勉強の方向性を間違えないことが大切です。
ただし、私立中向けの国語、算数対策については、公立中高一貫校対策でも有効です。
これについては、また別の記事で記述します。