都立中高一貫校ってどんなとこ? | ミケコロ 都立中高一貫校高1兄と中1弟 適性検査対策、英語教育等

長男が無事に、都立中高一貫校の前期課程を修了しました。

 

 

都立中に通ってみた感想ですが、

 

「本当にこの学校で良かった!」

 

の一言です。

 

長男を通して学校の良さを肌で感じ、

 

「ぜひ次男も都立中に通わせたい!」

 

と強く思うようになりました。

 

どの点が良かったのか、都立中とはどのような学校なのか、書き記したいと思います。

 

ただ私自身、私立と無縁な環境で育ったため、私立中との比較ができません。

 

私の育った一般的な公立中、公立高はあまり良い環境ではなかったため、都立中の全てがすばらしく思ってしまいます。

 

そのようなひいき目があるのをご承知の上で、以下をお読みください。

 

 

  都立中高一貫校とは

 

①優等生タイプの子が多い

 

明るくハキハキして、部活や委員会等に積極的に参加する子が多いです。

 

「博士ちゃん」というテレビ番組に出てくるような、自分の興味のある分野に、とことんまで打ち込む、オタクタイプの子もいます。

 

また、適性検査や作文対策に取り組んだ経験から、大人びて人格の高い生徒が多いです。

 

 

②人間関係が良い

 

上記①と関連しますが、人間関係のトラブルは聞いたことがありません。

 

「人間関係の良さ」というのは都立中の利点だと思うのですが、残念ながら外部からは見えにくところです。

 

ぜひ、学校見学等のときに、生徒同士の関係性を観察したり、生徒に質問したりして、都立中生特有の雰囲気を感じ取っていただきたいです。

 

都立中高一貫校に行って、よかったことは?通った子の生の声。 | ミセス・ノート (hajimetmamablog.com)

↑「都立中はいじめがないのがよかった!」との声が。

 

 

なお、一学年の人数が少ないため、中3の頃には、すっかり全員知り合いになっているそうです(クラス替え、委員会、部活、数学と英語のレベル別クラス、夏休みの特別講習等で知り合う機会が多い)。

 

 

③入学時に生徒の学力差がある

 

私立中の場合、偏差値で輪切りなった、学力が近い生徒が入学する傾向があります。

 

しかし、都立中は適性検査という性質上、学力の物差しで選別されない面があります。

 

例えば、算数はあまり得意ではないのに、作文で点数を稼いで、合格してしまう子がいます。

 

「作文突破型」の子は、スピーチコンテストや劇のシナリオライター等で活躍する一方、

数学の授業についていけず、つまずいてしまいがちです。

 

また、算数(数学)オリンピックや、科学オリンピックの入賞者もいます。

 

令和5年の数学オリンピック金メダリストは、都立武蔵の生徒でした。

 

私のブロ友さんの中にも、小学生のうちに数学検定準1級や、英検準1級(帰国子女ではないのに)を取得し、都立中に合格したお子さんをお持ちの方がいます。

 

私立中志望者とは違い、都立中の場合には、自分の興味のあることに取り組みつつ、入試対策をしてきた、どこか余裕のある子が一定数存在するように思います。

 

能力に多様性があるので、お互いによい刺激を受けるようです。

 

 

④地味で庶民的

 

これは都立中の立地にもよると思います。

都心から外れるほど庶民的な傾向が強いです。

 

港区、中央区、千代田区の私立中のママさんの話を聞くと(ブログとかでも)、服装や持ち物、休日の過ごし方でも、セレブ感が滲み出てきますよね。

 

その点、都立中は地味目なので、私には雰囲気がしっくりきます。

 

私立中だと、スイスのボーディングスクールにさくっと留学しちゃうような、大富豪の子女もいますよね?

(スイスのボーディングスクールなら、1年間の留学費用は、約2,000万円ですよ!)

(この記事に震え上がる!→「資産1億円程度は、港区では富裕層とは言えません」)

 


その点都立の場合には、生徒自ら奨学金の制度を調べ、応募し、奨学生の資格を勝ち取る子が多いです

(東京都の次世代リーダー育成道場や、文部科学省 トビタテ!留学JAPAN等)。

 

友達と遊びに行くときも、私立の子たちほど派手な遊びはしないようです。

 

うちの長男の場合は、休みの日には、お友達の家に遊びに行ったり、公営体育館でバトミントンや卓球をしたりすることが多いです。

 

 

⑤課題が多い?

 

「都立中は課題が多い」と聞きますが、学校やお子さんにもよると思います。

 

都立中によって、授業の進度や使用する問題集の難易度が違います。

 

理数系の都立中の場合には、中3の2学期には数ⅠAが終了し、数ⅡBへと入ります。

問題集は「発展」を使います。

 

ところが、理数系ではない都立中の場合、

中3いっぱいまで数ⅠAを履修し、問題集は「標準」を使用します。

 

探究学習に力を入れている都立中の場合、自分の手や足を使って調べ、資料にまとめて発表する場があります。

 

研究発表会に保護者や外部の方が参観する場合には、それなりのものを仕上げなければならないので、負荷がかかります。

 

 

都立中というのは、思った以上に一律ではなく、かなり特色に違いがあります。

 

これは、都立中が「実験校」という役割があるからです。

 

学校ごとに教育内容を変え、成果を測るねらいがあります。

 

ですから、志望中と違う都立中の話を聞いて、それが一般的な都立中だと、勘違いしてしまわないよう、注意が必要です。

 

 

また、小学校の自由研究が好きではなかったお子さんの場合、探究学習にも苦手意識を持ちがちです。

 

お子さん自身が学校の教育方針をよく理解し、納得の上で受検されることをお勧めします。

 

 

ところで2023年には、小石川から東大推薦合格者が、3名も出ました。

 

東大に認められるほどの研究に、打ち込める子って、すごいですよね!

 

 

⑥部活の大変さは色々

 

私が中学のときは、部活動といえば、朝練と放課後の活動、たまに日曜日に大会、

と、ものすごくキツかったです。

 

これは、部活が非行を防ぐ役割があったのでは、と思います。

 

それと比較すると、都立中の部活動は緩めです。

 

運動部も、先生や場所の都合で、週2日しかない部活もあります。

 

緩い運動部と文化部で、兼部する人もいます。

 

途中で退部や転部をしても、咎められたりしない雰囲気があるようです。

 

定期テストで点数が悪いときには、部活に出られずに、補講や再テストを受けさせられるそうです。

 

なお、都立校の部活について、地域移行の試行中ですので、今後、色々と変わる可能性があります。

 

 

⑦行事が多い、生徒主体

 

私が中学のときの体育祭(運動会)は、先生が決めた種目を、淡々とこなすだけでした。

応援合戦の内容くらいは、生徒達で決めていたように記憶しています。

 

都立中では、生徒が主体となってプログラムを決め(もちろん学校の了承を得ます)、アナウンスや誘導、得点係等、自分達で運営します。

 

文化祭についても、生徒が主体となって活動します。

 

中三のとき長男は、文化祭の大変な係を引き受けたので、夏休みはほぼ毎日登校していました(部活や特別講習もあったため)

 

 

「こんなに行事で忙しいものなのか?!」

 

というのが私の都立中の感想です。

 

 

 ⑧国立大を勧められる

 

国立大は、一般的には私立大よりも、入試科目が多いです。中高一貫校という利点を生かして、早めに大学受験を見据えた対策ができます。

 

私立大だけでなく、国立大も視野に入れることによって、将来の選択肢の幅が広がります。

 

医学部をはじめとした理系学部の場合、私立大より国立大のほうが、授業料が安くすむ上に、教育環境が充実していることが多いです。

 

国立大のもう一つの利点は、交換留学制度を利用できることです。

 

国立大の授業料(標準は1年間535,800円)を払えば、留学先の授業料は免除されます(私立にも交換留学制度がある大学がありますが、国立大のほうが安くすみます)。

 

住居費、生活費は別に支払う必要はありますが、正規に留学するよりも、費用が抑えられます。

 

各大学によって、提携大学が異なり、選考があります。当然、人気のある海外大は、競争率が高くなります。

 

 

 

 

⑨海外大学進学者は少なめ

 

上述したように、交換留学制度を使って海外大学に留学しようとしても、選べる大学に限りがあります。

 

 

(↑東大といえども、ハーバードやスタンフォード等の超有名大学への交換留学はありません。)

 

 

数は少ないですが、高校卒業後に海外大学へ正規に入学する生徒もいます。

 

R6年度は小石川から5名、海外大学に合格しています。

 

また、親の転勤に伴って高校から海外へ転居し、現地の高校から海外大学へ進むパターンもあるようです。

退学してしまった場合には、学校側は把握できません(立川国際や白鷗はこのパターンがあるようです)。

 

 

↑(茨木県立中高一貫校の卒業生がハーバード大に合格した話。柳井正財団から年間900万円の学費などを4年間、返済不要の奨学金でまかなえることに。都立中高一貫校生のtop of the topの生徒も、同じような雰囲気です。)

 

 

 

都立中高一貫校について、ざっとこんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 http://mita-gakuin.com/blog-156204/

ある都立中が、ある模擬試験の総合成績で、日比谷を越えたそうだという話。

 

 

 

↑公立中高一貫校志望でも、このレベルは必須です!

評判がすごくよいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑パズル系もおすすめ!