公立中高一貫校を目指す価値と、選抜された意義について考える | ミケコロ 都立中高一貫校高1兄と中1弟 適性検査対策、英語教育等

 

  公立中高一貫校を目指す価値

 

無事に走り抜けた都立中高一貫校受検。

 

長男のときに感じたのは、人格の大きな変化でした。

 

もともと真面目な性格の長男でしたが、適性検査、特に作文に取り組んだおかげで、さらに真面目さに磨きがかかり、温厚な人物に仕上がりました。

 


・世の中には多様な人が存在する


・他人と意見が違うときにはどうしたらよいか


・他人の立場に立って物事を考える


・皆と協力して目標を達成するときに、心がけることは何か


・困った人がいるときにはどうしたらよいか


・経済活動を優先した結果、犠牲になったものは何か


・世の中の問題に対して、自分にできることは何か

 

 

このようなテーマに、長男は自分で考え、自分の言葉でひたすら言葉を紡ぐ作業を繰り返してきました。

 

世の中の問題を見つけ、解決策を考えるという姿勢は、今でも持ち続けているように感じられます。

 

次男は現在、受検が終わった直後で、すっかり遊びまくっているので、どのような人格の変化が起きたのかは、まだ見えにくいです。


でも確実に、次男の中では変化が起きているはずです。

 


勉強面だけでなく、人格の面で大きな成長が得られる。

 

これこそが、公立中高一貫校を目指す価値だと思います。


 


 

  選抜された意義

 

公立中高一貫校というのは、選抜された生徒しか通うことができません。

 

この意味を考えるようにと、子ども達には伝えてきました。

 

小学校の同級生の中には、家庭環境が複雑な子もいます。

 

コロナ禍で何ヵ月も休校になったときには、ほぼ家に放置されている状態の子もいました。

 

うちは都内といえども、セレブな地域ではありません。



真顔「世の中には困っている人もいて、そのような立場の人も考えるように。

自分だけいい大学に行って裕福になって、それでよし、とするのではない。」

 

えー?「政治家になれってこと?」

 

真顔「そうじゃなくて、例えば会社でエライ人になって、だれかを雇うときに、お母さんみたいにフルで働けない人もいるから、少しの時間だけ働けるようにするとか。


君たちだって、お母さんが働き通しで、いつも家にいなかったら嫌でしょう?


政治家にならなくても、できることはたくさんあるよ。」

 

 

公立中高一貫校生となるからには、

自分の社会的役割を意識すること。

社会に恩返しをすることを忘れないこと。


これからもその事を意識した教育を、子ども達には行っていきたいです。

 

 

 

↑「世の中でうまくいっている人たちは、本人が頑張ったからうまくいったというよりも、そもそも環境や運に恵まれていることが多いんですよね。たとえば、東大生の親の収入を調べると、年収900万円以上の人が65%以上もいるらしいんですよね。」

 

↑『お金持ちの子どものほうがいい学校に入って良い収入を得やすくなる、という事実がある。これを社会学の言葉で「階級の再生産」と言います。』

 

 

 

↑『あなたたちが今日「がんばったら報われる」と思えるのは、これまであなたたちの周囲の環境が、あなたたちを励まし、背を押し、手を持ってひきあげ、やりとげたことを評価してほめてくれたからこそです。』

 

↑『あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれないひとびとを貶めるためにではなく、そういうひとびとを助けるために使ってください。』

 


 


男ばかりの日本社会を反映して、男ばかりの「勝者」を送り出す場と位置づけられている東京大学。』


「日本社会の問題点が卒業生を経由して再生産されている、それも濃縮して再生産されている可能性を示しています。」