「俺はポチが死んだら自殺するから。」
「は? 人に父親の自殺の理由を聞かれて 犬の後を追って・・・なんて言うの恥ずかしいからやめてよね!」
これは実家の犬のポチ(命名は父)が年老いてヨボヨボになった時の父と私の会話。
酷い娘だったね。 お父さんごめんね!!
自分が猫を飼ってみて その猫がもうすぐ12歳になる今、あの時の父の気持ちがよ~~くわかりました。
しかも あの頃の父は癌の手術もしてたし 他にも厄介な持病があったし その上 長年おしどり夫婦だった母との仲もちょっとしたことが原因でこれは修復不可能なんじゃないかというくらい険悪になっていた時期だったんですよね。
そんな人生で最も弱ってた時期に子犬の頃から可愛がって可愛がって絶対に自分を裏切らないと信じられる唯一の存在の愛犬が死んだら 後も追いたくなりますわな。
その後 犬は介護が必要になり 父が付きっ切りで介護をし 最期は父の腕の中で息を引き取りました。
父は犬を介護し最期を看取れたことで愛犬の死を受け入れることが出来たようで その後は後を追いたいと言うことはありませんでした。
ちなみにポチは市販の犬用のオムツが合わず 人間用のオムツにしっぽを出す穴を開けたりポチに合うように改良した 父お手製のオムツをしてました。
それにしても お父さん!あの時は鬼みたいなこと言っちゃって本当にごめんね!