父が完全に呼吸をしなくなったのは 5月9日の10時過ぎ・・・10時20分ぐらいだったでしょうか。
父は私がドラマを観終わるのを待っててくれたんだと思います。
「テレビ、終わったか? もういいか? 俺は そろそろ行くぞ。」
父の寝息が聞こえなくなったのは 本当に そんなタイミングだったんです。
昔から 私がテレビを見てると 「まーた、そんなくだらないテレビ見て!」 と言いながらも ちゃんと最後まで テレビを見せてくれる父でしたから。
だから 後から この時のことを思い出した時、 あぁ、お父さんはドラマが終わるまで待っててくれたんだなぁ と私は本気で思いましたし 今も そう思っています。
お父さん、あの時は ありがとう! (スミマセン 私信です
)
「お別れの時間が来ましたね。」
看護師さんが そう言った後 すぐに先生を呼ぶものだと思っていましたが 違いました。
「お父様と 心ゆくまで お別れをしてください。 ご親戚をお呼びになってもかまいません。 皆様がお別れをして これで十分だと思ったら その時に先生をお呼びして死亡確認をしていただきます。 何時まででもお待ちしてますので大丈夫です。」
なんと! これから親戚を呼んで その人たちが父とのお別れを済ますまで 死亡確認は待ってくれる!?
つまり 正式に亡くなったと告げられる前に会える・・・ということは 患者の最期に間に合った ということになるわけですね。
ただ 父の場合 電車に乗らなければ来られない親戚は 夜中に父にもしものことがあっても 連絡はしないことにして 昼間のうちに父とのお別れは済ませてもらっていたので この時は 私の夫と息子 それに市内に住んでいる父のすぐ下の妹夫婦だけを呼びました。