ギランバレー症候群 13 | 「これでもか!」に「負けるもんか!!」

「これでもか!」に「負けるもんか!!」

これでもか!これでもか!と私の身の回りに起こる出来事。大変なことや辛いことばっかりだけど、おかげで色々な経験をしました。せっかくなので記録に残しておきます。

こんなことってあるんだろうか?





生きているのにピクリとも動かない。




生きてるんでしょ?





寝相の悪い息子が今は手足を伸ばしたまま横たわる物体と化していて、何をされてもされるがまま。





息子の顔をじ~~~~~っと眺めていてもまつ毛さえ微かに動くことさえない。



生きてるんだよね?



高い熱が出ても呼吸が荒くなることもないので、看護師さんが体温計で熱を測ると39度5分とか出ていて驚いて慌てて氷枕を取りに行き、背中や脇の下に挟む。




時々、主治医が来て目をこじ開けてペンライトをかざしてみるけれど、相変わらず反応はなく、そのうち、体中が浮腫んで目の玉までブヨブヨになった。



生きてるんでしょ?




「コタロウ! お母さんの声が聞こえる? 聞こえてたら、こっちに戻っておいで! 誰に誘われても行っちゃダメだよ! お母さんのところにおいで!」



何を言ってもピクリとも動かない。




そんな意識の戻らない息子に看護師さんは「頭を洗いましょうね。」と枕元までシャワー台を持ってきてくれて、キレイに洗ってくれた。





「コタロウ、よかったね~! さっぱりしたでしょ?」





やはり、息子は何も反応をしない。





コタロウ! どこ行っちゃってるの! 生きてるよねっ! 目、開くよねっ!





そんな日々が10日ほど続いた。