部屋(多分、検査室)を借りて横になって神経内科の診察を待っている間も息子はしきりに肩の痛みを訴え、私が揉んだり摩ったりしたけれど普通の肩こりのように揉んだから楽になるというものでもなく、私にはそれ以上、どうしてやることも出来ず、早く診察に呼ばれないかと部屋の外を覗いたり、ウロウロするばかり。
そして、点滴が半分になった頃、やっと迎えに来てくれたスタッフに案内され、息子は自分で点滴のスタンド(?)をカラカラと押して診察室へ。
神経内科の先生は大学病院から来ている医師だったけれど、「ギランバレーの疑いが濃いですが、この病院では検査が出来ないので、大学病院に紹介状を書きます。それを持って、今日、これからそちらの方へ行ってください。」って・・・
そんなことだろうと思ったよ
「いくら神経内科の医者が居ても、どうせ大きい病院に行くことになるんだろうから、さっさと大きい病院紹介してくれればいいのにね。」と待っている間に話しをしていたんだもの、私たち
しかし、どうして、病院というところは病気の人間を長い時間待たせるようなことばっかり平気でするんだろう
さて、その足で市内の大学病院に行くことになり、病院のロビーから玄関まで歩いて車に乗り込んだ息子。
息子が自分の足で歩けたのはそこまでで、大学病院に着いた時、息子は既に歩くことが出来なくなっており、病院の車椅子を借りることになった。
こうやって文章にすると、すごく悲惨な感じだけど・・・いや、実際に見たら、もっと悲惨だったかもしれない・・・でも、当時、ギランバレーをなめ切っていた私たちは「あ~あ、歩けなくなっちゃったね~」なんて軽く言う、事の重大さに全く気づいていないおバカな親子だった。