光秀顕彰会 バスツアーに行く | 始めのはじめは一(ハジメ)なり

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先祖・家系調査の具体的な方法をご紹介します。
大好きな新選組隊士・斎藤一を調べていたら
自分の先祖に関係があった!
そして知った先祖とは、なんと明智光秀だった!
そこから広がる史実と閨閥の世界。

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光秀の菩提寺西教寺に「明智光秀公顕彰会」が設けられています。
顕彰会では年に一度、日帰りバスツアーが催されます。
先月30日(金)に行われたツアーに参加してきました。

 

 

今年は岐阜県内の光秀ゆかりの地を廻る、ちょっと遠距離ツアーと

なるためか、訪れるのは龍護寺と天龍寺の二カ所という

ゆったりしたツアーとなりました。
二カ所とも以前訪れたことがあり、こちらの記事にアップして

ありますのでご覧ください。

今回は念願だった寺宝を拝見できるということで、

楽しみにでかけました。

 

 

出発場所のJR大津駅前に来てみると駅がリニューアルされていて、

ビエラ大津という商業施設が翌日開業ということでした。改札口の

すぐ隣にはスターバックスが入っていました。

 

 

8時40分に、駅前の大津裁判所前からバスは出発しました。

途中SAで買った柿の葉ずしとおやつを食べたり、西教寺長臈

(ちょうろう)中島眞瑞師の光秀研究のお話をお聞きしたり

するうちに(中島師、それから福知山明智光秀公研究会会長

山口正世司氏は、光秀や歴史に関する学識が非常に深い

研究者です。)最初の訪問場所、天龍寺に到着しました。

 

 

 

 

 

 

天龍寺のある岐阜県可児市には、かつて明智長山城がありました。
その北麓の天龍寺には、このあたり一帯を治めた土岐明智氏

累代の墓、そして光秀の位牌と木像があります。

 

天龍寺

土岐明智氏の墓

 


光秀が謀反人とされたことで、このあたりの人々は近年まで光秀を快く

思っていなかったそうです。

本能寺の変がおこった後は迫害を恐れ、明智氏関連の史料も

廃棄されてしまったようです。
変から400年経った頃から少しずつ光秀を顕彰する動きが出てきた

そうで、位牌も近年に作られたものだそうです。
この位牌は184cmもある巨大なものです。

光秀が亡くなった山崎合戦の日、6月13日(正確には光秀が落命

したのは日付が変わった翌14日とされます)にちなみ、

6尺1寸3分(184cm)となったんだとか。

 

 

木像も新しく作られたものです。

天龍寺では中島師が読経され、光秀のために祈りが捧げられました。

 

 

この後昼食をいただくお店に移動し、午後は龍護寺へ向かいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍護寺のある恵那市明智町と天龍寺のある可児市瀬田長山は、

ともに光秀出生の候補地とされています。どちらかといえば

明智長山城のあった可児市瀬田説が有力なようですが、龍護寺も

光秀とまったく縁がないわけではありません。

 

 

恵那市明智町は、光秀と遠戚関係にある明知遠山氏の明知城

(白鷹城)が創られた場所です。龍護寺は明知遠山氏の菩提寺であり、

境内の遠山家墓地には歴代の墓が立ち並んでいます。

 

 


幕末好きとしては、ペリー来航時の浦賀奉行を務めていた12代目

遠山景高(安芸守)が気になります。
有名な「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元は、この一族の分家の

出身です。

金四郎は時代劇の主人公のモデルとして知られていますが、

荒俣宏師匠の傑作、帝都物語シリーズの『帝都幻談』(上) (下)でも

大活躍しています。

 

 

龍護寺に伝わる伝承によると、ある夜、光秀の家臣を名乗る

落ち武者が現れ、主君の永代供養を頼み、光秀愛用の

直垂(ひたたれ)を残して立ち去ったということです。

のちに直垂は金襴の豪華な袈裟の四隅に分けて縫い込まれ、

寺宝として伝わっています。この袈裟を守るのが代々の住職に

課された使命だそうです。

通常は非公開ですが、今回特別に見せて頂くことができました。
現在のご住職はお若くてとても感じの良い方で、袈裟のまとい方を

教えてくださったりしました。

 

この金茶色の布が、縫い込まれた光秀の直垂

 

 

境内には、いつの時代につくられたものか定かではありませんが、

光秀の供養塔が建てられています。高野山の光秀の墓と同じように、

この供養塔も石のまん中のあたりに大きくヒビが入っています。

 

龍護寺

龍護寺


謀反などおこしていない、潔白だということで、真っ白なお腹の中を

見せているのだという話や、無実の罪を着せられた無念さの

現れだという話などが、俗説として囁かれています。

 

 

二カ所の訪問を終えて、バスに乗り込み帰途につきました。
今回も充実した内容のツアーでした。
来年も楽しみです。
顕彰会にはどなたでも入ることができますので、光秀に興味の

ある方はぜひご入会ください。

 

 

 

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