
【パワーポジション】
力強く素早い動きをする為の構えや姿勢の事を『パワーポジション』と言います。
種目によって、それぞれに適した構えがありますが、すべてに共通しているのは、「各関節を曲げる事」と「前傾姿勢」です。
例えば、その場でジャンプ跳びをする時の『パワーポジション』は深く膝を「曲げ」、身体を「前傾」させて、腕を下ろします。
椅子から立ち上がる時の『パワーポジション』は、手を太ももの上に乗せ、骨盤をずらしながら身体を「前傾」させます。
どんな動きでも、しっかりと身体を曲げたり捻ったりして『タメ』を作らなければ『パワー』や『スピード』は作れません。
また、『重心』をつま先より前に持ってくるのが『パワーポジション』の基本姿勢でもあります。
簡単に言うと、「止まった状態からスムーズに『力』が出せる体勢の事」を『パワーポジション』と言うのです。
その具体的な形は、スクワットを途中で止めた姿勢が最も多いかと思います。
構えが浅いか深いかは、それぞれ種目によって違ってきます。
構えが深いのは「相撲」「レスリング」「野球」「バレーボール」「卓球」、比較的浅いのは「バトミントン」や「テニス」、もっと浅いのは、「ゴルフ」や「ボクシング」「空手」や「剣道」などですね。
球技は「左右の動き」、格闘技は「前後の動き」に対応した構えになっているように思います。
特に格闘系は「パンチ」、「パンチと蹴り」、「パンチと蹴りと掴みや投げ」などルールによっても、『パワーポジション』はかわってきます。
しかしどんな構えにせよ大事なのは、「受け」も「捌き」も「攻撃」も身体が後傾にならずに、常に『足裏の先(特に母指球あたり)』に「重心」が乗っていることですね。
後傾だと次の一打、一歩が遅れてしまうからです。
「素早く動く」、「止まる」、「方向を変える」、そして「瞬時にパワーを伝える」ためには、自分にとって最も良い体勢を「イメージ」しなければなりません。
それが出来るか出来ないかで動きも随分変わってくるはずです。
速く動けて、スムーズに力が出せる『パワーポジション』を常に探りながら、繰り返し繰り返し練習して、自分に合ったスタイルを見つけて下さい。
【東京スカイツリー道場】