【銃】
アメリカでは、ようやく「21才未満」の銃所持に身元確認を義務付ける動きが出てきましたが、まだまだ本格的な「銃規制」の道は険しいようです。
スーパー、学校、病院等で今年立て続けに起きた銃乱射事件に「銃大国アメリカ」の恐ろしさを、あらためて思い知らされた方も多いと思います。

今から30年前には、当時16才の日本人留学生がハロウィーンの日に訪問先の家を間違えて家主に銃で撃たれるという悲しい事件がありました。
間違えてベルを鳴らしただけで簡単に撃たれてしまうという事に、アメリカと日本との差を感じ、当時衝撃を覚えました。

アメリカの「銃規制」には、いくつかの壁があるようです。
「政治」「州ごとに異なる規制内容」「格差による貧困問題」などが、そのボトルネックになっています。
黒人社会における銃犯罪もかなり深刻な問題で、一日になんと、26人もの黒人の命が銃によって奪われているのです。
アメリカ全体では一日で100人以上の人が銃で命を絶たれれています(自殺者を含む)。
驚くべきは、2019年から2020年の一年間で、子供(1才~19才)の死因のトップに「銃」がなってしまった事です!

やはりそこには圧倒的な銃の多さが関係しています。
アメリカには世界の銃の総数の半数近くが集まっているのです(人口よりも多い)。

銃乱射事件が起きるたびに市民からは「銃規制」の声が高まるようですが、その声とは裏腹に銃の売れ行きは伸びるそうです。
皮肉な事に銃乱射がどこかの町で起きれば起きるほど、市民は「武装化」していくのです。
そこには「自分の身は自分で守る」といったアメリカンスタイルが脈々と流れているようです。

日本は「銃規制」が厳しい国のひとつです。
去年の銃の発砲件数は10件程度で、そのうちの8件は暴力団によるものです。
徴兵制度のあるなしによる部分も大きいと思いますが、おそらく日本人のほとんどが銃を触ったり、間近で見た事すらないのではないでしょうか。(中立国スイスでは他国には頼れないが故に多くの人が銃の扱い方を知っている)。

日本における「銃規制」は古くは「刀狩り」から始まります。
1588年に豊臣秀吉が初めて全国規模の「刀狩り令」を出したのです(小規模の刀狩りは以前から行われていた)。
身分を明確にする為に農民から武器を没収し、力を見せつけ政権の安定を図ったと言われています。
明治になってからは「廃刀令」と「鉄砲取締り規制」が作られ、武器類の規制は本格化していきました。
戦後はGHQ(連合国最高司令官総指令部)によって「鉄砲等所持禁止令」が出され、銃は「狩猟用」と「射撃競技用」のみ、刀剣類は「美術用」のみが許され、300万本以上の名刀が没収されたそうです。

日本では、ちょくちょく犯罪に使われてしまうことがある「猟銃」ですが、所持する為の試験制になったのは1979年のことで、当初は42万件もの交付数があったそうです。(現在はその3分の1ほど)
猟銃には「鉄砲所持許可」と「狩猟免許」のふたつが必要とされています。

フライパンを貫通する程の威力がありながら、今まで規制対象にならなかった「ボーガン(クロスボウ)」も、度重なるボーガンによる凶悪事件を受けて「銃刀法」が見直され、原則所持禁止になりました。(免許制となる)
全国で2400丁のボーガンが回収されたそうです。(しかしその実数は不透明)

中国で発明されたとされる「火薬」は、やがて火薬を使った武器(火器)などの開発へとつながり、中国からインド、インドからイスラム圏、イスラム圏からヨーロッパへと伝わっていきました。
日本へは1543年、種子島に漂着したポルトガル人らによって、有名な「火縄銃」が伝わりました。
火縄銃はあっという間に日本の各地に広まり、当時豊富に採れた「銀」の資金力をバックに日本は「銃大国」になっていったのです。
足軽の鉄砲隊は有名ですよね。
その攻め方は、発射までの時間のロスをなくす為に隊を3列に組んで、かわりばんこに撃つ三段撃ちと呼ばれるものでした。

ヨーロッパでは火縄銃から200年ほどのちに、火打ち式の銃が登場します。
火打式の銃の登場で一気に「火器」は発展の一途を辿り、陸や海やあらゆる場所で使われ始めたのです。

「火薬」の兵器利用は4つのステップに分かれていて、まず一番最初は「火の延焼」、次に「火の放射」、そして「爆弾」、最後がロケットの仕組みの「大砲」です。
このように「火薬」=「兵器」のイメージが強いですが、「平和利用」も多くされています。
車のエアバッグシステムや発煙筒、昔のカメラのストロボ、マッチ、そして花火です。
夏の風物詩として皆の心をなごませてくれる「花火」も、その始まりは戦(いくさ)の中での情報源としての「狼煙(のろし)」として生まれたようです。

ところで、カウボーイ、保安官、ならず者達が所狭しと銃を撃ちまくる「西部劇」ですが、以外にも正式な「決闘」の数は少なく、上流階級の人達の名誉をかけての決闘がメインだったようです。(手続きを踏まない、ならず者同士の喧嘩の方が多かった?)

ガンマン達の決闘は合図と共に早く銃を抜いた方が有利ですが、身体の「反応速度」は自分から先に動くより相手の動きに合わせて動く方が「0.02秒」早いことが実証されています。
空手で言えば「カウンター」がこれにあたります。
相手の技を受けながら技を返す「受け返し」もカウンターのひとつですね。
剣術用語では「後の先(ごのせん)」と言います。
気配を読み、相手より先に技を仕掛ける事を「先の先(せんのせん)」、ほぼ同時に、そして一瞬早く相手に打ち込む事を「対の先(ついのせん)」と言います。
早撃ちガンマン達は、この「対の先」に近いでしょうか。

この反応速度を磨くには、「後出しじゃんけん」が効果的なようです。
必ず自分が勝つように素早く連続して「後出し」行う事によって反応スピードもアップするそうですよ。
  
   『花咲く空手教室』









 「明るく!楽しく!強く!」
 ありがとうございました。
     押忍  織田