【アジリティトレーニング】
生まれてしばらくすると私達は手足をバタバタと動かし始め、やがて「寝返り」や「ハイハイ」「つかまり立ち」を覚え、少しずつ「身体をコントロール」出来るようになっていきます。
自分の身体を自由に動かす事を覚えるこの時期の運動量の差が、のちに「運動神経」の差となって表れると言われています。
また、「ゴールデンエイジ」と呼ばれる5才頃~12才頃までの「運動経験」や「外遊び」の多さも「運動神経」に深く関係しています。
遺伝的な要素も少しはあるでしょうが、最も大きいのは「運動が出来る環境がまわりにあるかないか」なのだと思います。
例えば、ごく身近にスポーツ好きが一人いるだけで「運動量」は自ずと増えます。
運動量が増えれば、それだけ多くの「身体の使い方」が身に付き、脳の「運動神経回路」がたくさん作られ、出したい場所に素早く手や足が出せるようになる訳です。

「運動神経」がいい人に共通している点は「バランスの良さ」と「俊敏な動き」だと言われています。
この2つの要素は武道やスポーツにおいても必要不可欠なものです。
「バランス」が悪いと変化についていけません。
動きに「俊敏さ」が足らないと、「突き」や「蹴り」をかわす事が出来ません。

「バランス」には普段からの「姿勢」も大切です。
「姿勢」が悪いと余計なところに力が入ってしまい、一歩も二歩も出遅れてしまうからです。
「脚の筋力」や「体幹の強さ」も「バランス」には欠かせませんね。

「俊敏な動き」は空手では「素早い重心移動」のことを言います。
「素早い重心移動」には必ず「加速」と「減速」があります。
「ダッシュ」が必要のないスポーツは存在しないし、また「減速」があるからこそ「次の動き」が出来るのです。
普段はあまり意識しないでしょうが、この「加速」と「減速」を意識しながら動いてみると、また全然違った動きが見えてくる筈です。
「加速」には下半身を強化して、「減速」にはステップ練習を積み、そして「方向転換」には体幹を鍛える事が「俊敏な動き」への近道です。

具体的には「インステップ(入り)」には「ダッシュ練習」や「幅跳び」、「サイドステップ(回り込み)」には「反復横跳び」、「方向転換(切り返し)」には「腰から上の身体のパーツを先に動かす」「前重心にして引き足(後ろ足)を上手に使う」などです。
どの要素を鍛えるかを明確にして稽古すると、より成長できると思います。

敏捷性(アジリティ)を高めるトレーニングは多岐にわたります。
空手も敏捷性を取り入れた稽古を行っている道場は結構あります。
柔らかいはしご状のラダーを使った「ラダートレーニング」や30cm~60cmのBOX(箱)を使った「跳躍練習」、ミットを使った「反復蹴り」、あとは「筋力トレーニング」など「アジリティトレーニング」と言えるでしょう。
攻防が目まぐるしく入れ替わる空手や剣道、格闘技、サッカーやバスケなどの競技には非常に効果的な練習方法です。
不利な状況を打破する為にも俊敏さは必要ですね。

子供は成長の差が激しく、すぐに出来る子もいれば、なかなか出来ない子供もいます。
出来ないからと諦めるのではなく、自分のペースで楽しみながら練習を行うのが大切です。
ちなみに子供の時に必要な運動は「バランスに関わる動き」「重心移動に関わる動き」「押す、引く、投げる、運ぶ等の動き」だと言われています。
なんと!空手には、ほぼすべての要素が入ってるんです。
    
    【花咲く空手教室】


  あけましておめでとうございます。
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