スポーツや武道の試合は、それに参加するほとんどの人が負ける事によって成り立っています。
頂点に立つのは、その中のほんのひと握りの大変厳しい世界です。
勝負の8割は、すでに始まる前に決まっていると言われる競技の世界ですが、時に「運」が味方してくれる事もあります。
プロ野球の野村監督は「勝ちに不思議な勝ちあり」と言う言葉を残しました。
まさに「勝負は時の運」を言い表した言葉だと思います。
ちなみにそれに続く言葉は「負けに不思議の負けなし」です。
野球やサッカーなど個人の「技術」にそれほど差がない競技は、「運」が占める割合が他のスポーツに比べ多いと言われています。
逆に、まずは体格ありきで個々の技術にばらつきがある、例えばバスケットのような競技は「運」よりも「技術」によるものが大きいようです。
空手も対戦相手や組合わせなどによる「運」もありますが、何よりも「技術」がものを言う大番狂わせの少ない競技のひとつだと言えるでしょう。
一般的に「運」はコントロール出来ないものですが、「運」を味方につけていると感じるトップアスリートは結構いるようです。
そのように思えるようになるには、やはり普段からの努力と入念な準備が必要です。
誰よりも練習をした自信が「運」を引き寄せるのです。
また、勝負強い人は「自分は運がいい」と思っている人の割合が多いそうですよ。
勝負事には「あがる」「あがらない」と言ったメンタルな部分も深く関わってきます。
ガチガチに緊張してしまっては普段通りに身体を動かす事も出来ません。
そんな時、最もはやくて簡単な解決方法は「呼吸」です。
緊張している時は、知らず知らず息を吸ってしまっているので、意識してゆっくりと長く息を吐く事で緊張は次第にほぐれていく筈です。
息を吐けば勝手に吸うように人の身体は出来ているので、吐く方に意識を集中させることが大事です。
他に簡単に緊張を和らげる方法としては「全身に力を入れて抜くを繰り返す」「手足の先をこまめに動かす」「アゴまわりの筋肉を動かす」などが効果ありです。
度を超えた緊張は身体にとっては邪魔者でしかありませんが、「適度な緊張」は逆にウェルカムなようです。
「適度な緊張」は身体を程よく興奮させ、機能や集中力を高め、パフォーマンスを上げる作用があります。
まったく緊張しなさ過ぎでも、身体はお休みモードに入ってしまい身体能力は低下してしまいます。
あくまでも「適度」でなければならないのが難しいとこですね。
人の身体機能はリラックスすると下がり、適度な緊張で上がり、過度な緊張でまた下がる訳です。
デリケートですね。
競技にとってメンタル面が大事なのがよくわかります。
ネガティブな感情も身体にはマイナスだとよく言われますが、そんな中でも「くやしさ」は別物です。
試合に負けて「くやしい思い」を経験することで、次こそは頑張るぞ!という気持ちが生まれるのです。
いわゆる「くやしさがバネになり」というやつです。
「負けて負けて負けて勝つ!」が本人にとっては一番いいシナリオではないでしょうか?
とは言え、あまりにも試合に負け続けると、さすがに心も折れてしまいますよね。
「あーもう辞めてしまおうかな!」と思うそんな時、原点に帰ってこう考えてみては?
スポーツは「余暇を楽しむ為」に生まれたのだと。
【花咲く空手教室】
(中野錬成大会会場)
次回も頑張ろうね!
《明るく!楽しく!強く!》
すみだ生涯学習センター
ユートリヤ内
見学体験歓迎!