【痛み】
極真空手の基本稽古には古くから「金的蹴り」があります。
急所であるが故に空蹴りの稽古が中心ですが、ミット等で目標を定めて素早く蹴る練習を積めば、これ程武器になる蹴りは他には有りません。

男女共に股間には多くの神経が走っていて、そこに衝撃が加わると悶絶するほどの「痛み」が襲います。
男なら一度や二度は誰しも経験があるのではないでしょうか。
それくらい男性の股間(睾丸)は無防備なのです。

股間に走る数多くの神経は衝撃を受けると、身体のあちこちに「痛み」のサインを送ります。
股間を攻撃されたのにも関わらず身体の色んな場所に痛みを感じるのはそのせいです。
ちなみに神経の伝達速度は1秒で120m(新幹線は1秒で75m)で、小さな人間の身体には、あっという間に「痛み」は伝わりますね。

私達の身体は「痛み」にはとても敏感で、脳が知らせを受け取る前に反応したり、身を引いたりするようにプログラムされています。
「痛み」は皮膚や骨、筋肉等の「体表の痛み」と「内臓の痛み」に分けられます。
体表の痛みは「刺激」によって起こり、主に鋭い痛みで場所もはっきりとしています。
一方、内臓の痛みは鈍痛が多く場所もはっきりとはしません。
ほとんどの内臓は刺したり切ったりしても痛みは感じないらしく、お腹の痛みの多くは臓器の筋膜や横隔膜が急激に伸びることによって起こっているようです。
そしてお腹のほとんどの痛みは、原因となる場所とは別の場所が痛む「関連痛」だとも言われています。
この関連痛がまったくかけ離れた場所で起こる痛みが「放散痛」です。

突きや蹴りによってもたらされる「痛み」は圧力の刺激による痛みで、いわゆるこの「痛み」は身体を休ませる事によって、治る時間を与える「良い痛み」だと言われています。
それに対して「悪い痛み」とは明らかな理由のない「痛み」の事です。
どのような検査をしても悪いところが無いにも関わらず、強い痛みを訴える人がいます(僕も喉にずっと違和感があり、ファイバースコープやらエコーやら色々検査しましたが何処にも異常は見つからず、お医者さんが言うには喉に違和感を覚える人は結構いるとの事でした)。
このような事から、「ストレス」など精神的なものが「痛み」には深く関わっているようですね。

「痛み」はそれ以上身体が傷つかないよう行動を制限する為の「サイン」でもありますが、いつまでもそれが消えないと「慢性の痛み」になり、「目的のない痛み」に変わる事があります。
元々、身体のほとんどの部分は傷つくと動かなくなるようにプログラムされています。
しかし「神経」はまったくその逆でスイッチが入るように設定されているのです。
そのスイッチがいつまでも消えないのが「慢性の痛み」です。
スイッチが何かの原因で故障してしまうのです。
その原因は様々な事が考えられますが、大なり少なり「痛み」と言うものは「環境」や「心」の状態によって増したり、和らいだりするようですね。
好きな事に集中すると「痛み」は減り、「痛み」を気にすると増すのです。

空手の試合や組手で多少蹴られても叩かれても平気なのは、アドレナリンのせいもありますが、目の前の相手に集中しているからです。
試合が終わった途端に「痛み」が襲ってくるのは、あらためて傷と向き合うからかも知れませんね。

「痛み」は言葉や音楽、風景などによっても変わってきますが、何より「痛み」と対峙する時の私達の最大の武器は「暗示」でしょう。

「痛み」の温床、睾丸で作られる「精子」は人の体温ではうまくやっていけず、32℃から35℃ぐらいが丁度いいようで、無防備に身体の外に出ているのはその為です(同じ哺乳類でもクジラやゾウは体内の中で守られています)。

高温では24時間から48時間程しか生きられない精子ですが、マイナス100℃では何年でも保存する事が出来る為、そこで1980年代に現れたのが、あの話題になった「精子バンク」です。
天才の子供を授ける触れ込みで世界中の優秀な人の精子から約200人の赤ちゃんがそこから巣立ったそうですが、際立った天才はひとりも生まれなかったようです。

精子の数は食べ物や生活習慣の影響などで、近年徐々に減ってきていると言われています。
男性の皆様、「股間」は大切にお守り下さい。
   
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葛飾道場から倉知先生、江口指導員、あんりちゃんが来てくれました!

子供達に前屈立ちを身ぶり手振りで指導して下さる倉知先生。
熱血漢です。







手を使わずに身体の動きだけで攻撃をかわす練習。
名付けて「ボディディフェンス」!何㎝何㎜ズレるだけでも受ける衝撃は違ってきます。


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