【タンコブ】
子供の頃はわんぱくで、よく頭をぶつけては大きな「タンコブ」を作り、母にアロエの葉を貼ってもらった事を覚えています。
タンコブの正式名称は「皮下血腫(ひかけっしゅ)」と言って、皮膚と骨の間に血が溜まる状態をいいます。
その血が滲んで広がれば「あざ」となり、行き場が無く上に膨れ上がれば「タンコブ」となるのです。
頭を強くぶつけた時に脳を包んでいる「硬膜」と脳の間に血が溜まることは「硬膜下血腫(こうまっかけっしゅ)」と呼ばれ、こちらは遥かに危険な血だまりです。

「タンコブ」は額や脛、目のまわりの皮膚の薄い場所に出来やすく、なかでも「頭皮」は毛細血管が多く集まっており、浅い傷でも非常に出血しやすい場所です。
プロレスの流血が、なぜ額中心だったのかがわかります。

出血はどの血管が切れるかによって流れ出る特徴があります。
毛細血管からの出血はにじみ出るような血が特徴で、指先の怪我や膝、肘を擦りむいた時などに出ます。
静脈が切れた場合は赤黒い血が湧くように出て、真っ赤な血が吹き出すように出るのが動脈が切れた時です。
酸素の多い方が赤で、少ないと黒っぽくなるのです。
(動脈は酸素を運び、静脈は二酸化炭素を運びます)

身体の表面に青く見える血管のほとんどは静脈で、
動脈や太い神経は傷がつかないように、多くが身体の奥深くを走ってますが、例外的に浅いところを走る場所もあります。  その代表的な場所は「手首」です。
他には「首」「脇の下」「肘の内側」「膝裏」「太ももの付けね」「足の甲」など、触って脈が触れる場所です。
ここの傷は気を付けなければいけません。

「皮膚」は人体最大の臓器で、細菌やウイルスから私達を一番最初に守ってくれています。
皮膚組織は主に「真皮(しんぴ)」と呼ばれる内側の層と外側の「表皮」から成り、私達をおおっている一番外側の層は「角質層」と呼ばれ、すべて死んだ細胞で出来ています。 
この角質層はサランラップ一枚程度の厚さしかなく、毎月剥がれ落ちては入れ替わっています。
こんなにも薄い角質層が最前線で私達を細菌や熱から守ってくれているのですね。

皮膚の大部分を占める真皮には、血管やリンパ官や汗腺などがあり、「触りごこち」や「熱さ冷たさ」「痛み」などを感じとる受容器もここにあります。
ちなみに接触感度の高い部位は指先や舌や唇だそうです。

真皮のすぐ下には「皮下組織」があって、大部分はエネルギーを貯蔵する「脂肪」です。 太るとここに肉がつきます(皮下脂肪)
そしてその皮下脂肪に守られるように、その下に筋肉な骨があり、それらを縫うように動脈などの太い血管が走っているのです。
簡単に言うと、指でつまめる部分はすべて「皮膚」で、ひと皮むけた、ひと皮が「表皮」で、むけて赤く見えるところが「真皮」です。

私達の身体は口から入れる異物(食べ物)には「免疫機能」は緩くなっていて、それを「経口免疫寛容(けいこうめんえきかんよう)」と言うそうです。
この「経口免疫寛容」がうまく働かない状態が「食物アレルギー」なのです。

最近は「食物アレルギー」の原因のひとつがバリア機能の落ちた「皮膚」に関係しているのではと言われています。
食べ物に含まれるアレルゲンが、湿疹などで痛んだ「皮膚」を通り抜け、それに免疫細胞が反応して「アレルギー」が起こるのではないかと言われているのです。

皮膚には微生物がたくさん住み着いていて(1平方センチあたり約10万個)腸と同じように「良い菌」もいっぱいいます。
軽いすり傷や切り傷は、そういった菌を皆殺しにしないように、水洗いだけでじゅうぶんだそうです。
あと「皮膚」はよく痒くなりますよね?
痒みをやわらげる最も効果的な場所は「背中」だそうです。
私の枕元にはいつも「孫の手」があります(笑)














あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今年も健康に気を付けて稽古に励みましょう!
いい年でありますように。
     押忍 織田