【脳と感情】
私達の脚は常に動こうとしているそうです。
運動や反射をつかさどる脊髄から「脚を動かせ!」と常に指令が出ているからです。
その指令に対して「待った!落ち着け」とブレーキをかけているのが脳なのです。
大脳でものを考えたり、小脳で走ったり、脳幹で呼吸したり、脳は身体や感情をコントロールしています。たとえば一生懸命に筋肉を鍛えても、その筋肉を動かすのも、また脳なのです。
近頃はアスリートのあいだでも「脳のコンディション」が注目され始め、片足立ちになって10秒ほど目を閉じて脳を鍛えるメソッドが、ちらほらトレーニングに取り入れられているようです。

「泣く、笑う、怒り」の感情の中で第一感情と言われているのは「泣く」で、人はまず「不安や恐怖」をいち早く感じ、次第にそれが「怒り」の感情へと変わっていくのだそうです。
演劇学校や劇団などでは、授業で「泣く、笑う、怒り」の「感情解放」と呼ばれる訓練をまず最初にするのですが、その中で最も感情を入れやすいのが「泣く」で、その次は「怒り」です。「笑う」が一番難しく、皆最初は大変ぎこちない笑いになるようです。

脳から指令される「笑い」のメカニズムは「自分の思い込みがはずれた時」に最も反応するのだそうです。例えば「こけるはずがないと思ってた人が、突然足を滑らせてこけてしまった時」などです。
「笑い」と健康は古くから密接な関係があると言われていて、笑うと脳からは「成長ホルモン」や「脳内のクスリ」が大量に分泌され免疫力もあがると言われていますよね。

数多くいる動物の中で感動して「泣く」のは人間だけです。
心が動いて泣いたあと、気持ちがスッキリするのは、脳幹から伸びている「副交感神経(リラックスする神経)」が働くからだと言われています。

「怒り」を感じると脳からは「闘うホルモン」と呼ばれてる「ノルアドレナリン」という物質が分泌され、血圧や心拍数がはねあがったり、手が震えたりといった身体にはよくない症状があらわれます。

昨今とてもキレやすい人が色んな事件を起こして世間を騒がせていますが、「怒り」には額のすぐ後ろにある脳の前頭前野が深く関わっているそうです。
この部分の働きが悪いとキレやすくなったり、やってはいけない事の判断が出来なくなってしまうと言われているのです。
特に子供の頃に受けた「愛情」やお酒や薬物、更には脳から分泌される「愛情ホルモン」などが前頭前野の発達に大いに関係あるようです。

この「愛情ホルモン」は「オキシトシン」と呼ばれ、女性の妊娠時や出産時などに大量に分泌され、陣痛促進剤としても使われています。
ストレスの軽減にも効果があり、「美しい景色を眺めたり」「好きな音楽を聴いたり」「おいしいものを食べたり」「好きな人と触れ合ったり」した時に、この素晴らしい















「愛情ホルモン」は増えるそうですよ!