巨匠逝く
日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが亡くなりました。92歳です。 谷川さんほど、多くの人に親しまれた詩人はいませんね。誰もが知っている鉄腕アトムの主題歌の作詞から、子どもたちを喜ばせる「ひらがな詩」、スヌーピーの人気を高めた「ピーナッツ」の翻訳と、その活動は幅広い年代に支持され、世界的にも高い評価を受けました。「国民的詩人」という言葉がこれほどふさわしい人は、もう現れないのではないでしょうか。 人類は小さな球の上で 眠り起きそして働き ときどき火星に仲間を欲しがったりする 万有引力とは ひき合う孤独の力である20歳の時に出した第1詩集「二十億光年の孤独」の一節です。「二十億光年」とは、当時最も遠くに観測された星雲までの距離を意味しています。地球という単位をはるかに超えた「宇宙的感覚」で、人間の姿を描き出しました。新しく瑞々しい、鋭い詩の言葉は以後、常に現代詩の先端を走り続けました。ご冥福をお祈りします。ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。弁理士ブログ ランキング