脳出血忘備録⑩ | 脳出血になった母

脳出血になった母

仲良しだった母が突然脳出血になり、意識障害・寝たきりの状態・・・同じ境遇の方に聞いてほしい。

⑨の続きです。

 

 一時帰宅する日が近づくにつれて、母の様子が目に見えて下降していきました。

・ボーっとしている時間が多くなった。

・リハビリでの塗り絵も、青色しか使わない。(何を塗っているのか分かってない様子)

・会話が難しくなっている。などなど・・・

 

 またある日は看護師と一緒にトイレから戻ってきた時、パジャマのズボンが濡れていました(看護師は気づいていなかった)。そのままベッドに横になろうとしたので私が指摘すると、「手を洗った時に水がかかった」と言っていました。でも、明らかに濡れ方が違っていました。看護師が着替えさせたあとで私に、「お母さん、おもらしだと思うよ」と言ってきました。少し前にやっとオムツが外れていたのですが、この時から再びオムツをしなければいけなくなりました。

 また、男子トイレで手を洗っていたこともあったようです。(でもそうなる前に看護師が気づくべきでは?と思いました。)

 

 本当に母は家に帰ることが出来るんだろうか?と不安を抱えたまま、一時帰宅の日がやってきました。

 午後1時に母の病室に行ったところ、母はベッドに座っていました。この時、母の右目が充血していて、点眼薬が処方されていました。一緒に付き添ってくれる方が、「〇〇さん(母のこと)、家に帰りましょう。立ってください。」と声をかけても、不思議な顔をしています。「分かりました」と言いながらも動こうとしない。何回か声をかけられてやっと立ち上がり、なんとかシルバーカーで駐車場まで来ることが出来ました。

 私の車で帰ることになっていましたが、助手席に乗せるのも大変でした。足を上げることがなかなか出来ず、作業療法士が悪戦苦闘しながら乗せてくれ、ようやく自宅を目指します。 

 

次回に続きます。