呼び止められたような気がした本 「回避性愛着障害 絆が稀薄な人達」より |  なんとかなるさ

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川の流れのように

静岡県東部(富士市)
リトリーブサイコセラピー
心理セラピスト
子間宮みか ですピンク薔薇


通りかかったら、
この本に呼び止められたような気がした
ので、この本の中で気になった所を
抜粋させてもらいます。






「回避性愛着障害 絆が稀薄な人達」
岡田尊司先生の本です。


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意外に小さい遺伝的要因

人付き合いが苦手であるとか、親密な関係を好まないとか、一人の方が気楽と言った回避型の特徴は、生まれ持った特性のように思われがちだ。

かつてこうした傾向の人は、シゾイド(分裂気質)と呼ばれ先天的な素質によるものだと考えられてきた。

ところが研究が進むにつれて愛着スタイルを決定するのは、遺伝要因よりも、むしろ環境要因であることが分かってきた。



共感的応答

共感的応答は、子供にとって自分の感情や人を鏡のように映し出してくれることにより自分自身の気持ちを理解する力を育んでいくということだ。

渾然とした感情や欲求に囚われている子供は、自分が何を感じ、何を求めているのかさえわかっていない。

親が自分の気持ちを読み取ってくれ、
笑ったり困ったりという顔をしながら、
言葉にして応えてくれることで、
子どもは自分に起きていることの意味を
次第に理解できるようになる。

・・・

しかし、共感的応答が不足した中で育った子供は、他者に対して基本的信頼感を抱きにくいだけでなく、共感的応答をする能力が育たない。
また自分が何を感じ何を欲しているかを
理解するということにも困難を覚えやすい。こうした特性は、まさに回避型の人にみられる特性でもある。



過剰な支配と回避型

回避型の要因として、当初もっとも
重視されたのはネグレクトであった。
しかし、過保護や過剰な支配といった、
まったく正反対に思える状況でも、
回避型の傾向が強まることが
知られるようになった。

このタイプは、親の意見が優先し
親の命ずるままにやらされてきた人たちである。このタイプの人の子供時代は、
ある種の"強制収容所体験"と言える。


解放された後も、虚無感や無気力、
無感情を特徴とする状態を呈するのは
自由意思を長期にわたって奪われ続けた
結果である。


一見、ネグレクトとは正反対の子育てに
見えるものの、その実態は、その実態は
子供の欲求や感情、意思というものを
"無視"するという点において、

まさにネグレクトが起きているという事がわかる。いや、意思とは無関係に強制し
子供の主体性を侵害しているという点で
ネグレクト以上に過酷な虐待ともなり得る。

それゆえ、問題が深刻な場合もあるのだが、親も子もそれを自覚するどころか
"良い親"だと思い込んでいる点で
なかなか質が悪いと言える。



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この本はカズ姐さんのセラピュー講座
(現・基礎コース)
の時に宿題の本として読んだのですが

言っても言語化 出来なかった苦しい
環境などを、するするっと言語化し
苦しんできた内容を読み取ってくれ
家族の中で私だけがなぜ壊れるのか、
起きていた事を理解出来ました。
(私は上記の"過剰な支配と回避型"に当てはまります。)


人や本に
"わかってもらえる"
と今までサバイバルな環境に居た緊張
がゆるみ解放に進んでいきます。


心を開きたいけれど
開けない。
私は普通ではないんだ・・・

どうこじ開けようとしても
開かない固く固く閉じた心、
わかってくれる人や本を通じての
生き辛さを理解してもらう行程がなければ
開けるはずがありません。


それと回避性愛着障害の人には
そのわかってくれる人や環境に
関わり続けることや身を置くことが
心を暖かく安定し支えてくれる
ものになるそうですよ。



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