伊予三島駅を5:23発のしおかぜ2号で、予讃線(伊予三島-多度津)を44.9km、多度津駅で6:29発のしまんと1号に乗り換えて、窪川までの土讃線全区間198.7kmを乗り鉄して来ました

 

ここまでの合計は243.6kmです

 

2012年3月のダイヤ改正で、高松駅からの特急しまんとが高知駅発着に統一された事により、高知駅以西の運用はあしずりに置き換えられていましたが、2014年3月15日のダイヤ改正で、しまんと1号があしずり3号と統合されて高松発中村行きとなり、多度津駅から乗り換え無しで窪川までやって来ました

 

いつもご訪問ありがとうございます

 

更新が遅くなりましたが、前回の② 阿波池田駅-窪川駅からの続きになります

 

時刻は午前9時26分、このあと窪川駅を9:40発の4819Dで宇和島駅へ向かいます

 

この4819Dは鉄道ホビートレインで運行されています新幹線

宇和島到着は12:15の予定です

image

 

予土線は中村線の若井駅から予讃線の北宇和島駅まで延びている全長76.3kmの鉄道ですが、始発駅はそれらの駅よりそれぞれ一駅先の窪川駅と宇和島駅になっており、その二駅を除いて20駅あります

 

9:37

窪川駅4番線から若井駅方面

 

出発時刻が迫って来ました音譜

 

キハ32-3の鉄道ホビートレインが大きな汽笛を鳴らして出発しましたチュー

 

予土線の起点は次の若井駅からになりますので、窪川-若井間は土佐くろしお鉄道の鉄道路線により、この区間は土佐くろしお鉄道の運賃が別途必要になります

 

今回利用している四国全線開通謝恩フリーきっぷでは、以下の通り窪川-若井間の運賃も含まれております照れ

●JR四国線全線(宇多津~児島間を含む)の特急列車・普通列車の普通車自由席及び、土佐くろしお鉄道線(窪川~若井間)の普通列車の普通車自由席が乗り降り自由です。

9:46

若井駅の駅名票は土佐くろしお鉄道の茶色に細い文字仕様になってるみたい

 

予土線と中村線との境界は若井駅ですが、実際に線路が分岐するのは若井駅を出発して全長2,134mの若井トンネルを抜けた後に現れる川奥信号場(若井駅から3.6km)です

 

川奥信号場は昭和49年(1974年)に江川崎-若井間が延伸して予土線が開業する際に設置された信号場で、川奥信号場から若井駅までは、JR四国の予土線と土佐くろしお鉄道の中村線の二重戸籍区間となっております

シーサスクロッシング

図はウィキより

 

予土線はまっすぐに短い第二家地川トンネルに、中村線は右手へ勾配を下りながら第一川奥トンネルへ

 

第一川奥トンネルは半径350mの円を描いて、ほぼ360度のループ線になっており、標高163mの信号場から20‰の勾配で高低差41mを稼ぎます

このような構造になっている事は、乗車時には全く知らず、右に分岐した線路がトンネルに入って行くのを見て、どうして右なのかとずっと疑問でした

 

まさかトンネルがループしてるなんてびっくりですびっくり

 

Youtubeに川奥信号場と第一川奥トンネルのループが良くわかる動画がアップされてましたので貼り付けておきます

 

長い若井トンネルを潜る間、ぼーっとしていたので、この川奥信号所には全く気付かず、思い返せばとても残念な事をしました

 

9:54

予土線は川奥信号場から第二・第一家地川トンネルを抜けて家地川駅に到着します

 

駅番号G28 1面1線 次は打井川(うついがわ)駅

 

10:07 A

土佐大正駅

 

1面2線の予土線主要駅 次の駅は土佐昭和

 

大正から昭和なんて、明治もあればよかったね

 

土佐大正駅の手前までは蛇行する渡川(四万十川)の左岸(下流に向かって)を進みます

 

10:10 B

橋梁を渡ってトンネル、トンネルを出るとまた橋梁で、四万十川の流れは右から左、左から右へと目まぐるしくかわりますが、そんな景色が何度も続きます

 

予土線には、しまんとグリーンラインとの愛称があるとおり、江川崎まで四万十川を下流に向かって縫うように西へ向かいます

この画像は「四万十の鉄道 よどせん」高知県予土線利用促進対策協議会より引用掲載しました

全席グリーン

けしきグリーン

かぜグリーン

きもちグリーン

10:10 C

車窓からの四万十川の流れは、右へ左へと目まぐるしく移り変わります

 

10:11 D

あれれ、運賃表の下段は東京-新大阪間の表示になってる爆  笑

 

10:15 E

第4四万十川橋梁、全長347mのトラス橋です

 

10:16 F

土佐昭和駅 片面1面1線

 

土佐大正から土佐昭和駅間は蛇行する四万十川を跨ぎながら一直線に進みます

 

この若井から江川崎駅までは1970年代に開通した新しい路線で、トンネルと橋梁で直線的に線路が敷かれており、最高速度も85km/hと快調に飛ばします

 

10:18 G

四万十川の右岸を疾走します

 

10:19 H

ホビートレインの為でしょうか、窪川からの乗客は殆どが観光客の様で、ここまで乗降は無かったような・・・

 

キハ32-3は0系新幹線の本物の座席が2列有る他は横座りのベンチシートなので、長い乗り鉄にはちょっとしんどい

 

10:19 I

国道381号が並走しますが、車のスピードには負けない高速区間(最高時速85km/h)です

 

10:22 J

十川(とおかわ)駅 後面展望

 

島式1面2線の駅で鯉のぼりの村として有名

画像は四万十川の鉄道よどせんさんからお借りしました

 

10:25 K

橋梁を渡り、再び左岸へ

 

10:27 L

四万十川の左岸に沿って走ります(後面展望)

 

撮り損ねたけど沈下橋も車窓に映りました

 

10:29 M

半家(はげ)駅 1面1線

 

10:29 M

「若い(若井)と言われ喜び、ハゲ(半家)と言われて怒り出す。大正、昭和があって、なぁーせ明治がない」と地元で謡われているという事です滝汗

 

半家駅と増毛駅(2016年廃線になった留萌本線の先の駅)とセットで、禿が増す?それとも毛が増して禿が縮小?

 

土佐昭和駅からは、ほとんど四万十川の右岸を通って半家駅に至ります



10:33 N

半家駅を出発後は、四万十川の右岸を下り、四万十川の支流の広見川を第1吉野川橋梁で渡ると江川崎駅です

 

第1吉野川橋梁とは、土讃線の橋と同じ名前で紛らわしいですが、この先に吉野生という駅もあり、昔は吉野川と呼ばれていたのかも知れません

 

河川の名前は、土讃線坪尻駅の地を流れていた鮎苦谷川も洲津川と呼ばれていたり、箸蔵駅と吉野川橋梁の間の小川谷川に架かる橋梁の名前も汐入川橋梁だったりとややこしいですねあせる

 

半家駅から予土線は四万十川の右岸を通って、支流の広見川を渡り、江川崎駅に至ります

 

ここからは広見川の右岸(下流に対して)を遡ります

 

第1吉野川橋梁 194m  1987年撮影

 

広見川を渡る第1吉野川橋梁 半家駅方面 1987年撮影

 

10:35 O

江川崎駅の2番線に到着しました

 

島式1面2線の他、かつて使われていた留置線が構内に広がっています

 

10:36 O

国鉄時代に作られたキハ32-3

 

10:37 O

1974(昭和49)年の全線開通までは、宇和島線と呼ばれていた宇和島駅からの終着駅でした

 

開業当時の江川崎駅

画像は四万十川の鉄道よどせんさんからお借りしました

 

発車まで21分もあるので、構内外を散策します

 

10:38 O

江川崎駅舎

 

10:39 O

レンタサイクル置場より構内風景

 

10:40 O

高知県予土線利用促進対策協議会

 

10:42 O

自動券売機 管理は須崎駅で行っているようです

 

1987年に江川崎駅を訪れましたが、当時よりかなり寂れているように思いましたが、トイレ等の施設は新しく設置されております

 

キハ54-5 1987年撮影

 

手前の留置線も当時は使用されていた

拡大してみましたが、昔の駅名標っていい感じですねぇ〜
 
キハ54は下りの宇和島行の様ですが、後部から乗客が降りているので、当時は有人駅だった様です

 

10:47 O

ホームへ戻ると、1番線に上り列車が入線してる

 

海洋堂ホビートレインの三代目かっぱうようよ号だっ音譜

 

2006年の7月から現在の3代目のデザインにリニューアルしたようです

 

申し遅れましたが、長男がしまんトロッコで、次男がこの海洋堂ホビートレイン、そして三男が鉄道ホビートレインで予土線三兄弟と呼ばれていますチュー

 

10:49 O

鉄道ホビートレインと海洋堂ホビートレイン

 

キハ32-3とキハ32-4です星

 

10:50 O

海洋堂もしばらく停車する様なので中に入ってみました(スタンプもゲット)

 

10:51 O

窪川駅へ向けて出発して行きました(11:45窪川着)バイバイ

 

10:52 O

4819Dは10:55に発車します

 

宇和島方面へは団子鼻を後ろにして進行中です

 

江川崎が終着駅だったSL時代も転車台は無かったので機関車が後ろからバックで押して宇和島へ向かっていたらしい

 

10:55 O

江川崎-吉野生駅間は、1953(昭和28)年に宇和島線から延伸されてきました

 

川奥信号所からここまでは最高速度が85km/hでしたが、ここからは線路規格が異なり、65km/hになります

10:58

気のせいかレールも何となく不安げに見えます(前面展望)

 

10:58

草も生えてきて増々・・・滝汗

 

10:59 P 前面展望

西ケ方(にしがほう)駅に到着 1面1線 次の駅は真土(まつち)駅

 

車両4両分の有効長を持つホームは、建設時に国鉄が黄金期だった名残りでしょうか?次の真土駅は愛媛県最南端の駅ですが、ホームがJR四国管内で最短の25m(車両2両分)しかないのは何故?

 

西ケ方と真土駅の間に予土の県境があり、この駅間が最も鹿の出没が多い区間だそうです

 

11:13 Q

吉野生(よしのぶ)駅 2面2線

 

1923(大正12)年に前身となる宇和島鉄道が吉野駅として近永から延伸開業

 

現在地は1933年の国有化の際に300m松丸駅よりに路線変更されたそうです

 

11:14 Q

跨線橋上から宇和島方面

 

上り列車との交換の為、10分間の停車時間があります

 

11:19 Q

宇和島発のしまんトロッコ2号が入線します

 

貨車(トラ45000形)を改良した小さなトロッコ列車、乗車定員は40人

 

平均時速は35km/hで、絶景ポイントでは止りそうなほどにスピードを落としてくれるそうです

 

11:20 Q

海洋堂ホビートレインに続いて2度目の交換です

 

11:20 Q

キハ54-4 + トラ45000形

 

11:21 Q

しまんトロッコ2号の発車を待って出発っす

 

ホビートレインは全く普通車両で予約、別料金は要りませんが、しまんトロッコは臨時列車で予約と指定席券が必要です

しまんトロッコ乗り方予約Q&A

 

11:36 R

近永駅から学生が大勢乗り込んできました

 

近永駅までは、この後宇和島駅からもう一度やって来る予定です

 

11:57 S

予土線は広見川支流の三間川の左岸を遡り、伊予宮野下駅

 

旧三間町の中心駅で、朝夕は学生で賑わうそうです

 

11:57 T

伊予宮野下駅で、更に乗客が増え、満員状態で務田駅

 

務田駅からは30‰の急勾配で窓峠を下り、高低差140mの北宇和島駅へ

 

12:10

まもなく予讃線と合流して予土線終着駅の北宇和島駅に到着です

 

12:10

予讃線の線路と並走します

 

12:11

北宇和島駅到着

 

予讃線のキハ54-6と交換です

 

1面2線の島式ホームで、予讃線との乗り継ぎや列車交換として重要な機能を果たしています

 

12:16

宇和島駅の1番線に到着

 

頭端式2面3線

 

予土線の全ての列車は予讃線の宇和島駅にそのまま乗り入れます

 

12:16

宇和島駅は四国五大駅に数えられ、297.6kmにも及ぶ予讃線の終着駅であり、頭端式2面3線を持ち、予土線の車両も乗り入れています

 

12:17

がんばってます!南予

 

7月の西日本豪雨以来、予土線は8月10日まで予讃線の列車は9月13日まで宇和島まで来る事が出来ませんでした

 

12:22

リンク⇒JR四国全線復旧へ

窪川-宇和島間82.2km、2時間35分の予土線プラスαの乗り鉄は車両がベンチシートだった事もあって、少し疲れましたアセアセ

 

このあともう一度、13:10発の4820Dで予土線を近永駅まで折り返して来る予定です

※えきから時刻表のリンクは暫く経つとリンク先が変わり、切れるようです

 

発車まで50分近くありますのでランチして出発です

 

 

今回はかなり長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました

 

次回に続きます

 

 

では、また

 

関連記事

 

JR四国全線運転再開乗り鉄

① 伊予三島駅-多度津駅-阿波池田駅 へ

② 阿波池田駅-窪川駅 へ

③ このページの最初に戻る

④ 宇和島駅-近永駅折返し へ

⑤ 宇和島-松山-伊予三島駅 へ