伊予三島駅から土讃線、予土線経由で予讃線の終着駅の宇和島駅までやって来ました

 

同じ県内なのに、香川、徳島、高知に足を踏み入れて、予讃線(伊予三島-多度津)44.9km、土讃線(多度津-窪川)198.7km、土佐くろしお鉄道(窪川-若井)4.4km、予土線(若井-北宇和島)76.3km、予讃線(北宇和島-宇和島)1.5kmと合計325.8kmを走破してその所要時間は6時間52分でした

かつて、高松-窪川-宇和島間運転の急行あしずりが1往復設定されていた事があるそうですが(予土線内は快速)、どのくらい時間かかっていたのかな

 

昭和50年3月10日の時刻改正で、あしずり下り1号4701Dは7両編成で、高松から中村(5両)と宇和島(キハ58、キハ28の2両)行き併結が設定されており(予土線内は快速)、昭和55年10月1日よりあしずり1号701Dは6両編成で土佐山田から中村(4両)と宇和島(2両)行きに変更され、昭和59(1984)年2月1日の時刻改正で無くなっている

 

現在の予土線内では普通列車しか運行されておらず、途中での折返し列車もあり、直通列車は1日6本程です

 

ここまで、2本の特急列車と窪川-宇和島間の直通列車で、JR四国で可能な限りの最短時間(6時間52分)でやって来ましたw

 

予土線内では交換も3回(江川崎、吉野生、伊予宮野下駅)しか無くて、思ってたよりも早かったです

 

試しに予讃線の伊予三島駅-宇和島を普通列車で検索してみると、距離は213.7kmですが6~7時間かかる(特急列車との交換待ち、追い越し等の時間が多い為と思われる)ので、予讃線を普通列車で宇和島まで来るのとほぼ同じ所要時間です(特急なら3時間前後)w・・・何の比較やらてへぺろ

 

これから大正3年(1914)年に宇和島鉄道が開業した宇和島-近永間を鉄道ホビートレインの4820Dと4821Dで折り返して来ます新幹線

 

 

今回もご訪問頂きましてありがとうございます

 

 

前回の③窪川駅-宇和島駅からの続きになります

 

12時15分に到着して、13時10分の発車まで55分あるので、どこかで昼食にしようと駅周辺を歩いてみました

 

宇和島、通過した事はあるけど歩くのは約30年振りです

 

12:24

宇和島駅前には、昔の儘に椰子の木が並んでますが、駅舎は新しくなって見違えてるびっくり

 

駅ビルにはJRホテルクレメント宇和島が入居してます

 

12:25

駅前にSLがありますキラキラ

 

宇和島鉄道で活躍した独コッペル社の1号機関車ですが、残念ながらレプリカ

 

12:26

 

12:36

あまり遠出する時間も無く、JRホテルクレメント宇和島直営のレストラン シレーヌにてシレーヌランチAをいただきました

 

お値段は880円でした

 

この他にバイキングのサラダと飲み物(コーヒーか紅茶)が付きます

 

ボリュームは少な目だけどおいしかったですコーヒー

 

食事を終えて3番ホームに向かいます

 

近永駅までの折り返しの後も、宇和島駅で1時間13分の待ち時間があり、宇和島機関区跡を訪ねたいと思い、ボーイさんに場所を訪ねると、線路沿いにあるとの事なので列車内から確認しておこう

13:03

1番ホームに在った、お恵ちゃん電話ボックス

 

宇和島といえば松山恵子さんキラキラもう知ってる人も少なくなったかもねぇ~

 

松山恵子 お別れ公衆電話

 

13:03

宇和島東高校と言えば牛鬼打線野球

「牛鬼」の画像検索結果

うわじま牛鬼まつり(牛鬼キャラバン隊ブログ)さんよりお借りしました

 

13:03

鉄道ホビートレインは3番線に待機しています

 

先ほどの到着時は1番線に入線しましたが、基本的に1番線は特急列車が発着するようです

 

13:04

宇和島駅3番線

 

13:05

今度は団子鼻が先頭です

 

13:12

留置されてるキハ185の向こうに見えるのは扇形機関庫でしょうか?

 

ここが宇和島機関区跡で、現在の宇和島運転区みたいですね

 

13:14

北宇和島駅

 

13:14

キハ54と交換 地元では見ない車両なので、自然とテンションあっぷてへぺろ

 

帰りに八幡浜まで乗る列車は、おそらく同じくキハ54だと思われます

 

13:15

予讃線と予土線が分岐します

 

13:19

ここから務田駅まで、最高30‰の険しい上り勾配が6km程続きますが、この辺りは宇和島鉄道の軌道跡が予土線に転用されています

 

沿線には最少160mの急カーブが残り、山裾を縫うようにくねらす簡易線の路盤から、前身が軽便鉄道であったことが窺えます

 

実は、昔から気になっていた宇和島鉄道(宇和島-吉野)のトンネルがこの区間にあります

 

宮脇俊三さんの鉄道廃線跡を歩くⅣに掲載されている「窓峠(マドノトウ)隧道」

大正3年に立派な石積みの隧道を試運転列車が通る写真(吉野側)

 

今はゴミと産業廃棄物の不法投棄で埋もれていると書かれてます

リンク⇒窓峠隧道 隧道探訪さんのHPです

 

JTBキャンブックス鉄道廃線跡を歩くⅣに地形図が載ってました

 

宇和島側坑口 a

②の土讃線大歩危峡でもお借りした四国の廃線トンネルから画像をお借りしました

 

 

吉野側坑口 b

弓瀧神社の奉納写真

旧宇和島市と旧三間町の境にある窓峠にあるらしい

 

現在の窓峠トンネルに並んで宇和島鉄道時代の窓峠隧道が残っているそうですが、昭和16年の改軌工事時に付け替えられたそうです

 

昭和16年に宇和島~卯之町間が開通。昭和20年に八幡浜~卯之町間が開通し、予讃線高松~宇和島間297.5㌔が全通

 

上(a)のゴミで埋め尽くされそうになっている坑口の篇額は「窓峠隧道」となっており、大正3年の試運転時の写真(b)は「険天奪工人」となっている為、それぞれ反対側の坑口のようです

 

お気楽アルプ日記vol.2さんの記事で「文化愛媛」~窓峠隧道にも紹介されていました

DSC_0023

上(a)の写真が宇和島側の坑口で、下(b)の写真は三間側の坑口ですが、残念ながら三間(吉野)側の坑口前の堀割りは、隧道内にゴミを残したまま埋め立てられてゲートボール場になっているようですショボーン

 

 

大正3年に宇和島-近永間が開通して開業した宇和島鉄道は軌間762mmでした

 

昭和8年に国鉄に買収され、全国でも稀有な国鉄軽便線として昭和16年7月までミニ列車が運転されていました

 

宇和島-卯之町間に1067mmの卯之町線(後の予讃線)が開通した際に、起点を北宇和島駅に変更して軌間を1067mmに変更する工事が行われました(宇和島駅から北宇和島駅までの元の路線は現在の国道56号線になったようです)

 

この時に窓峠隧道は放棄され、隣に新しく隧道が造られたようです

 

宇和島鉄道及び愛媛鉄道に関わる鉄道遺産PDF⇒こちら

埋め立て前の窓峠トンネル吉野側の坑口の写真もあります

 

今回は窓峠隧道を訪れる時間はありませんが、いつか必ず再訪したいと思います

 

「宇和島鉄道(株)」と務田の「窓峠隧道」maさんのブログ

 

鉄道ホビートレインキハ32-3は、ゆっくりとしたスピードで最大30‰の急坂と急カーブの路線を登って行きます

 

木の枝が列車の窓に当たったりする獣道のような路線ですが、この区間は軽便時代の路線の名残りが感じられます

 

13:20

列車は最少半径160mの急カーブの残る山裾を縫うようにくねりながら窓峠へ向かいます

 

13:27

トンネルを抜けると、もう務田駅です

 

ジオグラフィカで見ると標高149mもあるようです

 

三間町は盆地になってるようですね

 

13:28

三間盆地を走ります

 

13:48

近永駅に到着しました

 

13:48

島式ホーム1面2線の予土線主要駅

 

13:50

ここから窪川方面への上り列車は一日8本で、宇和島への下りは12本あるので、ここで宇和島へ折り返す列車が4本あるようです

 

13:50

近くには北宇和高校、途中の伊予宮野下駅のある三間町には三間高校もあり、宇和島に通学する学生も入れると、この区間は賑わっているかも

 

13:51

駅近くには、愛媛県で唯一馬術部のある北宇和高校があるので見学に行こうと思ってたけど、停車時間が8分しかなかったので、窓峠隧道とともに次回のお楽しみという事に・・・馬

 

【追記】2020-9-22

2019年1月2日に窓峠と北宇和高校を訪問して来ました車DASH!

 

 

 

13:51

折返しの4821Dは13:54発です

 

13:52

新幹線の模型の展示

 

13:52

郵便ポストもあります

 

ここに投函すると↓

 

他の方のブログからお借りしました

 
こんな素敵な消印が押して貰えるそうですハート

 

 

14:03

ベンチシートの他に0系新幹線のシートが四席あります

 

14:15

ちょっと恥ずかしかったけど、混んでなかったのでここに座らせて頂きました

 

って、往路の宇和島⇒近永間も座ってたけどねゲラゲラ

14:29

近永駅を出発して35分、宇和島駅が近づいてきました

 

14:29

次の松山行普通列車(海回り)の発車まで57分間あるので、この宇和島運転区を歩いてみたいと思いますキラキラ

 

14:32
宇和島駅2番線に14:30に帰って来ました
 
宇和島-近永間 17.4km 折返し
 
 

14:34

駅前の看板で宇和島機関区跡を確認します

 

やはり転車台もあるようです

 

14:38

跨線橋から宇和島駅方面

 

14:39

跨線橋から宇和島運転区方面

 

ホビートレインが宇和島運転区に一旦引き上げていきます

 

このあと、4822Dとして窪川へ行き、4831Dで再び20:44に宇和島に帰って来ます

 

明日は、6:04発(4810D)で窪川へ向かい、今日私たちが乗車した9:40発の4819Dとなります

 

結構酷使されてるホビートレインですが、古い車両だけに故障しないか心配ですね

 

ホビートレインを追いかけて宇和島機関区跡へ進んでいくと通行禁止の文字が・・・

 

 

今回も長くなって来ましたので、続きは次回
 
今回もお立ち寄り頂きましてありがとうございました
 
 
では、また

 

 

ここで、うれしい記事を見つけましたので追加しておきます

 

2014年3月9日の記事ですが、【鉄道トンネル「窓峠隧道」完成100年祝う 宇和島・三間】2011年に地元住民が「地域の宝を復活させたい」と立ち上がり、相談を受けた宇和島市が廃棄物を撤去して、2014年2月には100周年イベントも企画されたそうです星

 

現状がどのようになっているのか増々興味深くなりました