前回は生子山城址の標高300.47mの板ノ本ピークから猿兵の追っ手を振り切って、立川尾根を犬返(標高579m)までやって来ました

 

9時58分に到着して十分(25分)な休憩をとり、そろそろ出発です

 

10:23

南側の尾根はかなり低い所から続いているようですが、こういうのをキレットって言うのかなはてなマーク

 

10:25

ここからが犬返の真骨頂「犬返の険」だ~(;^_^A

 

10:27

ロープが施設されているのでルートを外しません

 

でも、帰りには気が付いたら外れてたσ(^_^;)

 

10:33

ナナはどうかな犬

 

馬鹿にしちゃいけない、ボクはボルダリングジムに通っていたのでロープが無くても大丈夫さウインク

 

10:34

振り返り写真

 
大岩の右(西)側の谷筋を進んで、またピークへの登り
 
10:35
再びロープでピークへ
 
次のピークからルートを振り返る
 
10:35
ピークから尾根を振り返ると犬返の岩塊
 

更に足元のピークの岩場をロープで下り尾根へ

 

10:37

でも最後のココはロープが無ければ無理かもえーん

 

ナナには鎖骨が無いからロープワークは無理なんです犬

 

ついて来なくて正解でした

 

ナナ犬返の険に敗れる(>_<)

 

10:40

無事に犬返の険を下りて細尾根の自然林を進みます

 

10:45

しばらく歩くと三角点「種子川山」

 

10:45

この辺りは明るく展望があります

 

10:46

四国電力の四国中央中幹線(東方面)

 

こんな奥にまで麓には集落があるようです

 

10:50

細尾根を進むと四国電力 四国中央中幹線97番鉄塔の下に出る

 

10:51

鉄塔からまっすぐに尾根道と右手に鉄塔保線路があるがまっすぐに尾根道を進みます(どちらからでも行けますが保線路は途中で牛車道と尾根道への分岐がありますので左へ行くと尾根で合流します)

 

10:52
崩壊修理地に出ました
 
10:52
尾根から種子川に向けて崩落しています
 
覗き込むと種子川の深い谷筋に足許が竦みます滝汗
 
10:55
崩壊地を過ぎて振り返ると、四国電力の中央幹線のすぐ近くで崩落が起きてますねぇ~
 
危なかったですね
 
10:56
平成23年から26年にかけて林地荒廃防止工事が行われたようです
 
10:56
ここから先は復旧工事の重機を搬入した為か尾根道が林道に拡幅されたようです
 
10:59 
しばらく尾根道を進むと牛車道に出ます
 
尾根上の牛車道(ぎゅうしゃみち)分岐
 
牛車道を右へ行くと立川へ、左へ行くと石ヶ山丈を経由して別子へ
 
この辺りは等高線に沿って右へ左へとジグザグに振って高度を徐々に上げていく牛車道があって道が入り組んでややこしいです
 
10:59 ①
振り返り写真
 
この左にある鉄塔保線道を通っても四国中央中幹線97番鉄塔まで出られます
 
尾根道の左(西)側にある鉄塔保線道(牛車道からの振り返り写真)
 
犬返方面へ帰るのに帰りはこちらを歩いてみました(途中で牛車道と鉄塔への分岐があるので右へ進むと97番鉄塔で合流します)
 
11:00 
牛車道分岐から右方面
 
牛車道とは明治8年に起工して明治13年に完成した28kmに及ぶ物資輸送道です
 
この道の完成によってそれまでの仲持ちによる輸送から近江産の雌牛による牛車での輸送となりました
 
新居浜口屋から別子本舗までの28kmを片道2日を要して運びました
 
今回の軌跡と牛車道の関係図
 
 現在地は①で、これから牛車道をショートカットして藪尾根を直登します
 
11:01 
直登の案内板
 
端出場水力発電所沈砂池 10分
石ヶ山丈停車場跡 40分
 
11:02 ①
赤テープを頼りに藪尾根に突入です
 
11:04
十五って刻んであるんでしょうか
 
11:09 
藪尾根のすぐ左側に牛車道のヘアピンカーブが接しますが、この道をたどっても石ヶ山丈分岐に行けますが、直登に比べて距離は10倍以上あると思います
 
11:09 
ここにも迷わない様にしゃもじの案内板がぶら下がってます
 
11:15
迷わないかと帰りが心配な藪尾根の直登
 
赤テープだけがたよりです
 
11:17
石積がありました
 
牛車道です
 
11:19 
牛車道に這い上がり、右へ進みます
 
沈砂池 5分
石ヶ山丈分岐 30分 と書かれてます
 
11:20 
右へ牛車道を少し進むと貯水池から端出場の水力発電所に向けて落水する水圧鉄管が設置されていた跡に出ます
 
11:20 
牛車道と藪尾根の分岐地点
 
犬返し、立川、えんとつ山と書かれた靴べらでしょうか
 
帰りはこの目印から藪尾根に突入しなければ先ほどのヘアピンカーブまで牛車道を大きく迂回する事になります
 
11:21 
少し歩くと落水鉄管が設置されていた場所にでました
 
谷側 鉄管の台座跡と保守道の石垣が一直線に続いています
 
11:22 
山側 こちらも同じように続いていますが、沈砂池の煉瓦作りの建物が見えています
 
11:22 
牛車道から左へ鉄管跡の保守道の石段を上がると沈砂池です
 
11:24 
その前にこの鉄管補強施設を下から見上げてみたいと思い思います
 
こんな感じになってました
 
この施設のトンネルは塞がれていました
 
11:25
石段を上がります
 
11:26
煙突の様なものがありますが・・・
 
煉瓦の建物の左側に階段があるようです
 
11:27 
どうやら待望の石ヶ山丈貯水池(沈砂池)に到着したようです
 
11:28 
最後の階段を上るとどんな景色が広がっているのだろう
 

11:28 

別子銅山の近代化に伴い電力供給の需要を満たすために発電所を建設するのだが、住友さんは稼働コストの安い水力発電を選択しました

 

その水は銅山峰を隔てた南側の銅山川の水を日浦通洞、第三通洞を経て東平へ通して、そこから導水路をこの石ヶ山丈貯水池まで造り、ここで砂や小石、ゴミを排除して導水鉄管で水を落としたのでした

 

これらの施設が完成したのは明治45年で597.18mの落差は当時東洋一で最大出力は3000kwでした

 

11:29 

この水門から鉄管の中を597.18m落下してタービンを回します

 

11:29 

三角の煉瓦の構造物は灯台はてなマーク

 

昭和45年(1970)に役目を終えた貯水池は完成から百年を過ぎて自然に還りつつあります
 
11:30 ⑤
この貯水池の堰堤を進むと石ヶ山丈分岐へ

 

11:31 

こちらへ進むと導水路の入口へ
 

11:32 

この煉瓦のクリークは東平の第三通洞、日浦通洞を経て日浦まで通じてる

この導水路を歩かれた方のリンク

端出場発電所導水路地図S氏作

 

導水路周辺図面小野氏作

 

11:34 

クリークのふちは煉瓦2枚分で47cm

 

この上を歩いて東平へ・・・

 

11:36 

かつての満々と水をたたえた姿を頭の中に思い浮かべてみる照れ

 

水が溢れた貯水池が浮かんで来ました

 

ゴォ〜という音も聞こえて来ましたよ〜

 

11:36 

この左の水門を通過した水は沈砂地に、右の水門は余った水で谷へ捨てられます(排水路が谷まで続きます)

 

11:38 

100年以上経ってもしっかりしています

 

11:40 

東平の第三通洞の標高は744mでこの沈砂池の標高は729m、約2.7kmで15m下ります

 

ここに貯められた水は1150㎥だそうです
 

11:42 

振り返り写真

 

名残惜しいですが石ヶ山丈貯水池を後に上部鉄道の石ヶ山丈停車場へと向かいます

 

11:46

植林の中の急な傾斜をジグザグに登って行きます

 

11:47 

牛車道との交差地点

 

迷いましたが交差してまっすぐに進みます

 

標識落ちてますが黄色のテープを巻いた方角なので帰り道で固定しておきました

 

12:08

立派な石垣です!上部鉄道の駅石ヶ山丈の施設の様です

 

樹木に隠れていますが、膨大な石垣が築かれています

 

12:09 

再び牛車道に出ました

 

ここが石ヶ山丈分岐で登山道の要衝のようです

 

12:11 ⑦

今上って来た道への案内板

 

12:11 

ここには標識がいっぱいキラキラ

 

12:12 ⑦

牛車道を右へ行くと石ヶ山丈停車場跡で上部鉄道跡になります

 

12:12 

牛車道を左へ行くと魔戸の滝へ

 

牛車道を突き抜けて真っ直ぐに進むと尾根伝いに兜岩を経て西赤石山へ

 

12:12 

魔戸の滝と上部鉄道跡どちらにしようかと迷いましたが、ここは鉄道を選んで右へと進みます照れ

 

 

今回も長くなってしまいましたが最後までお読み下さりありがとうございました

 

 

では、また

 

次回へつづく

 

関連記事

えんとつ山から石ヶ山丈へ

① えんとつ山へ へ

② 犬返へ へ

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④ 上部鉄道と牛車道 へ

⑤ 最後にえんとつ山の煙突へ へ