去りゆくものへの名残り〜「寿司魂」を読む〜 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
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寿司マンガ「寿司魂」の舞台となる1960年代の日本。

高度経済成長期に当たり、

我が国は世界でも有数の経済大国に変貌を遂げ、物質的な生活水準は大きく上がりました。

そして、平均寿命も伸びました。

それとともに失ったものも少なくありません。

公害が深刻化したり、地域の結びつきが希薄になったり、

また、古いものは新しいものに取って替わられて去っていったのもこの時期の特色です。


「寿司魂」では、去りゆくものへの哀悼や名残りをたびたび表現しています。

例えば、尺貫法や東京での

渡し舟や都電の廃止など。


第6巻では、主人公鱒之介が都電(路面電車)の廃止を残念そうに語っています。

「寿司魂」第6巻(日本文芸社)より

 
この頃、全国の都市で路面電車が廃止されて行きました。
乗客の減少と運営の赤字、普及著しい自動車の通行の妨げになるという理由で路面電車は無くなっていったのです。

僕が生まれ育った仙台市や現在住む京都市も公営の路面電車は消滅の運命を辿りました。
これも時代の流れだったのでしょう。

しかし今、風向きは変わりました。
路面電車は、環境に優しく高齢社会に適した交通機関として再評価がされています。
富山市は路面電車を新規延長し、宇都宮市では目下路面電車の軌道を建設中です。

ちなみに京都市内では民間の路面電車嵐電(京福電気鉄道嵐山線)が今も走り、大津市内では、京都市営地下鉄が路面電車の軌道線(京阪電鉄京津線)に乗り入れています。
たとえ消えたとしても、本当にいいものは新しい形で復活してくる。
名残惜しさだけではなく、
そんなことも思いましたよ。
 
 
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