重苦しい、胸も痛む、読むのをやめたくなる。
なのに次がまた読みたくなる。
そんな思いを抱かせるのが、今回紹介する「バトゥーキ」です。
ブラジルで生まれた武術、カポエイラ。
それを身につける少女が闘いに身を投じる物語。
作者は迫稔雄(せこ としお)さん、ヤングジャンプで連載しています。
両親が極端に過保護な家庭で育った三條一里(さんじょう いちり) 。
ある日、公園でカポエイラの使い手、ブラジル人ブスカペに出会います。
そこから運命が転換します。
彼女が過保護に育てられた理由も判明し、一里は家族を守るために、強いられた、息苦しい闘いを決意するのです。
僕の思うこの作品の魅力は、カポエイラの格闘場面。
一里はカポエイラに限らず、様々な同年代の格闘家と戦います。
戦いの激しい動きがとても見応えがあります。
そして、仲間たちとの友情。
幼なじみやクラスメートばかりでなく、カポエイラや戦いを通じて信頼できる仲間が増えていくのです。
そこにジーンとしたりしました。
また、カポエイラはブラジルの奴隷制度で生まれた格闘技としか僕は認識していなかったのですが、この作品を読み進んで、
カポエイラが音楽や踊り、宗教、哲学をも包み込む生き方そのものだということを知りました。
これは学びにもなりましたよ^ - ^
ブラジルの文化や格闘技に興味のある人ばかりでなく、アクションマンガが好きな人に、おすすめの作品ですよ^ - ^
最新刊です。