マンガ「舞妓さんちのまかないさん」 | みかんともブログ

みかんともブログ

このブログは、表現コンテンツが好きな人や表現活動に関心がある人に向けて書いています。
特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

料理系のマンガはいろいろありますが、今回紹介する作品は、京都が舞台で舞妓さんと関わり深いというもの。
主人公が舞妓さんのために賄いをしているんです。
つまり、舞妓さん向けの食事を作るというもの。
タイトルは「舞妓さんちのまかないさん」、作者は小山愛子さんで、『週刊少年サンデー』で連載されています。

主人公のキヨは、16歳で中学卒業後、舞妓さんになるべく友人すみれと共に京都にやって来ます。舞妓さんが日々暮らす「屋形」で修行に励みますが、しかし、キヨは舞妓になる素質がないということで、故郷青森に返されようとしたのでした。
その時、まかないをする女性が欠けたため、料理が上手だったキヨが、まかないさんとして京都に残ることになったのでした。

僕がこの作品で感心しているのは、祇園で使われる京言葉の形を極力残しながら全国の読者に伝える工夫をしている点です。

舞妓さんを差配する姉さん「舞妓さんちのまかないさん」1巻より

舞妓さんがいる祇園あたりの女性の京言葉は本当に嫋やかです。はんなりというか、和らぐというか。
その響きや言葉回しの良さが読んでいてちゃんと伝わって来ます。
レシピは詳しくは載っていないのですが、まかないにはなるほどと思ったりします。
舞妓さんの口の紅が落ちないようにお握りは一口サイズにするとか、お客さんたちが家庭を忘れて楽しめるようにカレーの匂いが出ないようにカレーを作らないようにするなどの豆知識もなるほどと思ったり。

京都の情感がそれとなく添えられていますので、京都ファンの人には是非オススメの作品ですよ(^^)

主人公のキヨ 「舞妓さんちのまかないさん」1巻より