ED曲に何故ももクロが選ばれたのか?〜想定外のアニメ「ヨスガノソラ 」その5〜 | みかんともブログ

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前回、アニメ「ヨスガノソラ」のED曲「ピンキージョーンズ」がアイドルグループ「ももいろクローバー」の初期の曲であることを書きました。

 

 

「ヨスガノソラ」を視始めた当初、冒険風のノリで明るい曲調と歌詞が、「ヨスガノソラ」の抒情感や切迫感、背徳感のある世界観に合わないので、どうしてこの曲をED曲に選んだのだろうと不思議に感じました。

 

その理由を視聴中にいくつか考えたのですが、

おまけの数分アニメの雰囲気に合う明るい楽しい曲にした。

深刻な内容や性描写からもたらされる印象を地上波向けに和らげるため明るく楽しい曲にした。

そんなことを思いました。

 

前回書いたように、全12話を見終えて、「ヨスガノソラ」の曲を調べていた時に「ピンキージョーンズ」がももクロの曲であることを知り驚きました。

アニメ本編の内容と10代のアイドルグループの組み合わせがかみ合ってないようにも感じたからです。(ただし、おまけアニメとは合っていますよ)

こういうことがあるのも面白いことだなぁと思っていたところ、説得力のある意見に出合ったのでした。

ももいろクローバーの事項を解説する

「モモクロペでぃあ私家版」のピンキージョーンズの項です。

かいつまんでいえば、

2010年夏に「ももいろクローバー」は所属事務所を「UNEVERSAL J」から「スターチャイルド」に変えましたが、スターチャイルドはその秋に放映した「ヨスガノソラ」の地上波単独スポンサーであり、移籍後間もない「ももクロ」の認知向上と実績づくりのため、タイアップを取り付けたのではないかというのです。

この記事の筆者は「実際のところは不明」であると記事で断っていますが、僕もその線が強いように感じます。(あなたがいっそうの興味あれば前掲の記事をお読みくださいね。)

 

15歳未満試聴制限のアニメに、中学生メンバーがいた当時のももいろクローバーを絡ませるのは僕もやはり不自然に感じるからです。本作品を視聴して、15歳以上のメンバーたちも戸惑いを覚えたのではないでしょうか。

 

では結果的にマイナスだったかというと僕はそうは思いません。

むしろプラスが大きかったのではないでしょうか。

 

ももいろクローバーが関わることで、視聴者層にも幅が出たと思いますし、「ピンキージョーンズ」という明るくて楽しい、メジャーデビュー第2曲目の作品が世に出現しました。歌詞に「ヨスガ」を入れ、6人のメンバーの名前を歌詞に編み込み、深刻になりがちな作品内容を楽しい雰囲気でしめる曲、12話を見終えた今なら、そんなED曲があってもいいと思われます。

また、「ヨスガノソラ」を人に紹介する際にも、ももクロとのつながりはプラスに作用するでしょう。

様々な状況が生み出した異色のED曲、「ピンキージョーンズ」。

願わくはいつの日か、

この曲を歌う時だけでも6人メンバーがそろって歌う機会があらんことを。