その日、奈良の名刹長谷寺を参詣していました。参道の頂きにましますご本尊の十一面観世音菩薩の優しげな面立ちに有り難さを覚えました。
その気持ちのままに下山しようとしたところ不意に胸の中で奏でられたのです、
「ヨスガノソラ 」のOP曲「比翼の羽根」
が。
不意にBメロディーからサビパートが胸中で鳴り響いていました。
こんな風に「比翼の羽根」が日常生活で胸に湧き上がったことはこれまで皆無でした。
なんと不思議なことだろうと思われました。
でも、その時の心中に叶う曲だったのだと今なら言えます。
暖かい日差しを受けながら、心地よい風に頬を撫でられるようなメロディーを持つ「比翼の羽根」。
歌唱eufonius、作詞 riyaさん、作曲菊池創さん。eufoniusは同人音楽ユニットで、アニメ「CLANNAD」のOP曲「メグメル」も手がけた組み合わせです。
恋心をまだ示せない少女が恋する人に近づいていきたい、そんな思いを表した歌詞。
ストーリー上、メインヒロインの春日野穹(かすがの そら)をイメージした曲かもしれませんが、僕にはむしろ天真爛漫と思いやりの情を持ち合わせる天女目瑛(あまつめ あきら)に重なるような曲に感じます。
古えから女人の祈願が託された長谷寺、源氏物語の舞台にもなりましたが、
その名刹の頂きであの時、
頬を撫でた穏やかな風、
ご本尊の頬の豊かな面差し、
僕はきっと優しい気持ちになれていました。
1番を締めくくる歌詞
どこまでも真っ直ぐな気持ちで
いつまでも続いていく光で
全てを包み込みたいから
あなたもこの曲を聴けば優しい気持ちになれるかもです?


