20回目を迎えた「食戟のソーマ」を読み直す。
連載で断片的に読みがちだったのですが、いろいろなことを見落としていたことが分かりました。
第8巻の巻末には番外編「夏休みのエリナ」が所収されています。
夏休みも料理店の賞味役としてまた己の研鑽のためにも忙しいエリナ。
彼女はプールで一息入れるひと時を持ちます。
番外編はラブコメマンガにほぼ必須の水着の回というわけでした。
僕は「食戟のソーマ」を読んでいて思うのは、薙切エリナがストイックに日々を送り、料理の世界に身を捧げているという印象です。
同世代の女子のように恋愛に気持ちを動かすということもありません。
本当に「神の舌」を持つ存在として多忙でストイックな日常です。
そんな日々にノイズをもたらしたのが幸平創真なのですが。
幸平創真といい、葉山アキラといい、日々料理のことに心を砕き、やはり恋愛についてある意味禁欲的ですが、若くして道を究めようとする者の宿命なのかもしれません。
それも考え合わせたとき、
「夏休みのエリナ」の最後を締めくくる言葉はとても印象深く響きました。
薙切えりな16歳 神の舌を持ちながら 恋の味はまだ知らない
見事な表現だと納得した次第ですよ(^_^)