美作昴の驚異的なトレース〜「食戟のソーマ」を読み直す 14〜 | みかんともブログ

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「食戟のソーマ」にはいろいろなキャラクターが登場しますが、今回紹介する美作昴(みまさかすばる)は癖のある性格と信じがたい能力を持つ男子。1年生の秋の選抜大会では、ソーマと知り合った当初、一見無骨ながら親切な人物として現れます。

しかし、タクミとの本選での対決に及んで昴は陰湿な牙を見せるのです。タクミを挑発し大切な料理道具を賭けさせるとともに、タクミの身辺をストーキング行為を繰り返して調べ上げるのでした。

実は昴は食戟で相手側の大切な料理道具を取り上げて悦に入っているような男だったのです。

タクミとの本選(食戟)では、驚異的な「トレース」を見せるのです。

タクミの調理技法と調理パターンや心理をなぞるかのように料理を作り出します。作ったものはタクミのものと外観は全く同じもの。不気味過ぎます。

そして、そこにタクミにはない工夫が一つ加わっています。審査員の軍配は昴に上がり、

タクミは大切な料理道具まで差し出すという屈辱的な敗北に見舞われます。


思うに他人の技を完全に写し取って実現するというのはそれはそれで驚異的な能力ではないでしょうか?かなりの実力者であることは疑いありません。「黒子のバスケ」にもトレースを得意技に持つキャラクターがいましたが、そんな高度な能力を、他人が悔しがる姿をみたいという歪な目的のために使うのはもったいないことだと思いました。


この後、ソーマはタクミの敵を取るべく、昴との食戟にあたるのでした。この決戦、かなり読みたい気持ちが促されましたよ〜。

あなたも「食戟のソーマ」に興味が高まったらぜひどうぞ(^_^)


 

 

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不気味な美作昴 第10巻から引用