ソーマの商店街活性化策〜「食戟のソーマ」を読み直す 7〜 | みかんともブログ

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「食戟のソーマ」と町おこし、第5巻ではそんなテーマも垣間見られました。

父とソーマが切り盛りしていた幸平食堂。

ソーマの遠月学園編入を契機にいったん休業しています。

その幸平食堂が位置するすみれ通り商店街が危機を迎えます。

最寄りの駅構内に京都の唐揚げ店のチェーン店が進出して客を軒並み集め、すみれ通りへの客が途絶えがちになったのでした。食べ物の威力、恐るべし。

そこで、ソーマは商店街のために、魅力的な唐揚げ料理を

販売し、客の流れを取り戻そうと協力するのです。

料理による町おこしですね。

そこで作ったのが「すみれ印の唐揚げロール」。

食材も包装材も印刷物も全てすみれ通り商店街で調達します。販売は地元の弁当屋さん。アルバイトには、ソーマの中学時代の同級生を配置しました。

ソーマたちは自分たちで考え抜き、食べ歩きが可能だという商店街の特性を生かし、地元の力を活用し、地元にお金が落ちるようにしました。

これこそ、町おこしで大切なことだと思います。

 

外部のコンサルティング会社に安易に町おこしプランを頼むのではなく、自分たちで考え抜く。

から揚げチェーン店側は実はフードコンサルティングでも名をはせている遠月十傑の一人叡山枝津也(えいざんえつや)の指示に基づいて出店・運営していました。彼は金銭への執着がすさまじく様々な店舗へのコンサルティングで高校2年生にして巨大な金銭を手にしていました。しかし、今回はソーマたちの町おこし策の前に事実上敗北します。

ソーマが親しい水戸郁魅(みといくみ)の助言を受けながらも自分たちで方向を決めていったように、つながりがしっかりある外部の人の意見も参考にしながら、骨格はやはり自分たちで決め責任も取る。

そういう町おこしが成功するのでしょうし、そんな具体例を「食戟のソーマ」で見る思いがしましたよ(^_^)

 

 

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 「食戟のソーマ」第5巻から引用