ラブライブは主要キャラクターが9人の女子高生でほとんど女性しか出てきませんが、男性ばかりでなく女性ファンも多いのが特長です。
少女戦隊系や魔法系アニメを除くと、「うたのプリンスさまっ」「刀剣乱舞」「ユーリ」といった女性に大人気のコンテンツは、やはり登場人物がほとんど男性であるもののような印象を受けますから、これは一見不思議なことかもしれません。
しかし、僕にラブライブの魅力をイチオシアニメとして説いた人も女性でしたし僕の実感でも女性ファンの比率は低くないと感じます。
自分なりにその理由を考えてみたのですが、特に三つ思われました。
一つ目は、ラブライブが努力の物語であるということ。
ミューズのメンバーは、基礎体力トレーニングをはじめ、ダンスの練習、歌唱の練習など、雨の中雪降る中など、かなり努力をしています。
学校以外の時間は練習、練習です。
「紅色HERO」「エースをねらえ」のようなスポーツ根性もののマンガも少し彷彿させます。
人は才能にはしっとしますが、努力には頭を垂れるものです。
才能や出自で成功を勝ち取る安易な物語とはなっていません。
ミューズのメンバーたちは努力で目標を達成していくのです。
二つ目は友情の物語だということです。ミューズのメンバーたちの心理描写やメンバー以外の学校の生徒たちとの交流、一体感や仲間意識を味わうことができるストーリーなのです。
ミューズの大ピンチの時に全校生徒が助けたあのシーンが忘れられません。(ネタ晴らしはしないでおきます)
人間関係が希薄になってきているからこそこのような一体感の表現は現在のコンテンツではいっそう大切なのかもしれません。
三つめは、一つ目と少し重なりますが、ミューズのメンバーたちがストイックに目標に向かっていることです。アイドル活動にほとんどをささげ、恋愛する余地もありません。そしてメンバー全員は本格的な恋愛経験もないようです。
実際、同年代の男子は観客以外出てこないので恋愛は難しいですが。
そういうところに、性別を超えて純粋なものや安心感を感じ取るのではないでしょうか。
もちろん、これは女性だけではなく男性を惹きつける要素でもあると思います。
ただし、ほとんど女性ばかりで進行し恋愛要素もないにも拘らず、性別を超えて人気を博するのは、こんなところに理由があるのではないかと思ったことでしたよ。
そしてまた、コンテンツへの嗜好は今後時代が進むにつれて性別以上に個人差によって異なる傾向がいっそう強くなっていくとも。
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