震災@マンガ「BLUE GIANT」へ 4 | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

マンガ「BLUE GIANT」は2010年代に舞台設定されています。そのため、東日本大震災も数年前に起こったことになります。

仙台が舞台ですが、作中、東日本大震災の被害を直接描写してはいません。

ただし、間接的に意識させたのは、2回。

1回目は家が医師の友人がいやがっていた医師への道を目指すというところ。友人は次のようなこと語ります。震災で医師も大切な仕事だと理解した、と。

2回目は主人公大がガソリンスタンドでアルバイトをしていた時の回想シーン。震災の直後、列をなしてガソリンスタンドに並ぶ車に大が対応するのです。

 

東日本震災を扱うのは、10年も経ていない現在、まだ、なかなか難しいことだと思います。死者・行方不明者は2万人を超え、遺族の悲しみは浅からず残っていることでしょう。

震災の直接の描写は作者も避けたのでしょう。

しかし、大きな影響を舞台の仙台市そしてそこに住む人々に及ぼしたことを描かなければリアリティーが薄らぎます。そんな二律背反の中で、うまく震災を間接的に表現したのは、僕にはとても印象出来でした。逆に悲哀が伝わってくるようでした。

 

最新シリーズでは、舞台は海外に移っていますが、大の故郷を思う気持ち、震災へ漢の復興を思う気持ち、きっとまた描かれていくのだと思われますよ(^-^)