元旦の日本経済新聞で、カルロス・ゴーン氏の「私の履歴書」に連載が始まりました。氏は日産自動車の社長とフランスの自動車会社ルノーの会長を務め、日本でもよく知られた経営者です。
元日の「私の履歴書」を読んで初めて知ったのですが、氏はブラジルで生まれ、幼少期から高校までをレバノンで過ごし、大学がフランス。米国にも長く滞在したとのこと。てっきりフランス人だと思っていたので、意外でした。
連載第一回目でこんな言葉が目に留まりました。
グローバル化の時代に大切なことは何か。私は迷わず「アイデンティティーを失わずに多様性を受け入れることだ」と答えるだろう。
僕も同感でした。
アイデンティティーがあるからこそ、多様性を受け止められるし、多様性があるからこそ、アイデンティティー、つまり「らしさ」が見えるのです。
氏は各国をめぐる生活をしていても、自分がブラジル人であることを忘れたことはないと言います。これが氏のアイデンティティーです。とともにフランスや日本への関心や理解をも忘れません。
アイデンティティーや多様性は、民族、国家、組織、個人いろいろなレベルのことに言えることだと思うのですが、僕自身の音楽に限定して言えば、それはどんなことかとふと考えてみました?
考えてみると幼少から好きな音楽はやはりアニメソングでした。この上に母がピアノで弾いていた童謡、学校で学んだ唱歌、10代でよく聴いたイージーリスニングが重なり、アイデンティティーを構成しているように思われます。殊にアニメ「ルパン3世」シリーズは僕の音楽観への影響大ですね~。
切ない曲が好きなのは、ルパン3世のED曲に胸が共鳴した面があるようにも感じます。
そして、アニメソングを軸として、時々の好きなミュージシャンやアイドルの曲が僕にとっての音楽を作り上げたと言えるでしょう。それは時にスピッツであったり、SPEEDであったり、来生たかおさんや松田聖子さん、松任谷由実さんであったり。
また、歌詞についての思いや歌への態度は、伝統的な和歌や漢詩の影響も少なからず受けています。
そこにアコースティックギターという表現手段が加わったのが僕の音楽世界です。
今はボーカロイド曲を始め、面白いと感じたサウンドや人からいいと聞いたサウンドを多様に聴いています。時にはそんな曲の弾き語りも。
とは言え、やはり一番頻繁に聴いているのは、今もアニメソングです。そして、現今のアニソンはロックもメタルも含めいろいろなサウンドがあります。
僕はよく知人から
どんな曲を聴いていますか?
と質問されますが、
アニメソング中心ですよ
と答えていますよ。
ある年代以上の人にこう答えるのは、少し勇気がいりました。しかし、今は衒いも恥ずかしさも気にせず、こう答えるようにしています。それがやはり大好きなサウンドだからです。
あなたのアイデンティティーと多様性は何でしょうか(^-^)?