レミオロメン「蛍」~歌詞の風雅~ | みかんともブログ

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特にマンガ、アニメなどの二次元、音楽、ライトノベルが中心ですが、最近はポップカルチャーを詠む短歌についても触れています。
あなたも試しにご覧あれ(^-^)

午前中にFMさくら(兵庫県西宮市の地域FM)を聴いていたら、西宮の蛍スポットの紹介をしていました。そういえば、蛍の季節ですね。
京都市内も結構見られる場所があります。僕が住む京都市左京区は山間地域以外でも哲学の道や北白川の疏水で見られます。
FMで蛍の話題を耳にし、ふとレミオロメン「蛍」を聴いてみようと思いました。
実はこれまでこの曲を意識的に聴いたことはありませんでした。ただし、題名は覚えていました。コード集で見てから題名が気になっていたからです。レミオロメンさんに限らず、アニメソング以外は聴きたいという気持ちが熟したりきっかけを得ないと僕はあまり聴かないところがあります。
今日6月1日が「蛍」を聴く機会だったのです。そこで初めて動画で「蛍」を視聴しました。

最初のエレキギターのアルペジオが綺麗で、メロディーに浮遊感を感じました。そして、突如静けさが破られるような力強いサビ。
メロディー以上に印象深かったのは、歌詞に含まれた風韻というか風雅。
単に古文調の言葉を入れて「和風」を演出しているのではなく、現代の言葉の中に、無理のない文語が調べよく織り込まれています。
江戸時代後期の国学者鹿持雅澄は主著『万葉集古義』で
皇国(すめぐに)ノ風儀(みち)ハ言霊(ことだま)ノ風雅(みやび)ニ顕ハル
と述べました。大雑把にいえばこれは日本が育んできた良きものは言葉の雅やかなところに現れるという意味ですが、歌詞においても風雅は大切にしたいものだと僕自身も胸に刻んでいる言葉です。
「蛍」は映画「眉山」の主題歌として歌われたのことなので、映画の内容が反映した歌詞なのかもしれません。それにしても作詞した藤巻亮太さんは調べのいい言葉を選び僕の胸に響きました。

「蛍」、初夏の蛍の季節にぜひ聴きたい曲です(^-^)