生まれて初めて歌舞伎を観に行って参りました。
能楽堂が自宅から近くにあるお蔭で、退職直後に能・狂言を初見してからほぼ毎月通っていますが、歌舞伎は半世紀以上も日本にいるのに一度も観た事がありませんでした。
場所が遠い・・と思い込んでおりましたが・・電車に乗る事40分。東銀座駅直結なんですね@@ 現役の頃の通勤時間より短いよ
お席料が高い・・と思い込んでいましたが、細かくブロックが分かれていて、今はやっていませんでしたが『一幕見』だと1500円!また、桟敷席は20,000円だったのを今は飲食禁止なので17,000円に値下がりしていました
会場の作りは、能楽堂とは全然違って、ホール?の大きさも大きいですし、桟敷席や幕があるなど、横浜にぎわい座に近い感じでした。
初心者はイヤホンガイドがあった方が良い、と知ったので、700円でお借りしました。確かにあった方が良かったですよ、はい。情報を書き込んでくださっていた見知らぬブログ主様、ありがとうございました。
お席への入口にはそれぞれカーテンがついていました。
こんな豪華なしつらえはにぎわい座にはなかったわ~。
※この日は夏日。単衣訪問着と名古屋帯。直前に自作した紗の嘘つき袖と裾除けが👍
中は履き物を脱いであがるようになっています。畳敷ですが、掘り炬燵のようになっているので、正座をする必要はないのですが、堀りこたつって・・一旦しゃがんで、脚を斜めに運ばないと下に脚を持っていけないので、膝が悪いかたなどは返って座りづらいかもしれません。
また、入口が個室みたいになっていますが、中は特に仕切りがある訳でもなく、不思議な感じ。座席制限をしていて、ここはひとつ置き・・つまり半個室をひとりで使うようになっていました。ほかにも花道のすぐ脇の1列とか、2席並んで1席開けてとかになっていました。
幕が自動ではなくて、カーテンみたいになっていて、人間が手で開け閉めするのが昔ながらのやり方で面白い
そして舞台にあがる役者さんの数の多いこと!しょっぱなからビックリしました。
『わあ~、テレビで見る時代劇の人たちが実物大で動いている!!』そんな感じ。
花道・・能楽堂だと橋ががり・・に相当するかな、これが客席を貫いているので、お客さんとの一体感が出るのですね。役者さんへのスポットライトが、真後ろにいる私にも当たるので眩しかったけど
効果音もデジタル音とか録音のものではなくて、赤ちゃんの泣き声はママー人形?の音だったり、雨音は太鼓だったり、生演奏なんですね
それからセットが大掛かりな事。能楽堂はほとんど舞台セットがありませんが、一幕ごとに変わるんですね!スタッフさんも多いですね!
所作事(しょさごと)「義経千本桜」は長唄、お囃子さん達の人数がこれまた多くて、ゴージャス 白拍子の衣裳と踊りが煌びやかで、食い入るように見てしまいました。
「歌舞伎って演劇なんだ」あらためて思いました。
こんなに大掛かりな舞台セットや大人数の役者さん、スタッフさんがいるなら、お席料は安過ぎる!と感じました。
子役が芸達者で可愛かったなあ~
松本幸四郎さんはもちろん、立ち居振る舞いが流石にカッコイイのですが、松本白鸚さんの「セリフを謳う」って言うんですか?あれがシビレタなあ~。
次回は違うお席で観てみたいです