「風評被害」という言葉 | 食と健康を考える

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食と健康に関わること、思いつくまま綴っています

人間特有の行動心理?を考えると、

出来るだけ放射性物質で
汚染されていないものを食べたい・・・

ということになるのは
いたしかたのないことでしょう。

「風評被害」

この言葉を聞くたびに
複雑な気持ちになります。

宮城県の石巻市に
仕事仲間のWさんがいます。

震災前・・・
Wさんのご主人は牡蠣の養殖をし、
時折、漁にも出て、
豊かな暮らしをされていました。

震災で養殖は全滅しました。

さっき電話で話をしたのですが・・・

風評被害で魚も買い手がつかなくて
漁にも出られなくなったそうです。

ガレキ処理のアルバイトも終わり、
ご主人は今度、ホタテの加工工場に
雇われることになりましたが、

ホタテの加工工場も
今後、買い手がついていくのか、
不安とのことでした。

あたらしい仕事を探すといっても
なにをすればいいのか、

第一、生活していけるだけの
収入を得られる仕事が見つかるのか、

東電の補償もどうなるやら・・・

現実は厳しいようです。

Wさんたちが「被害」を
こうむっていることは確かです。

ただ「風評」という言葉には
やはり違和感をおぼえました・・・

正体のよくわかっていないもの、
危険なものを警戒するという
あたりまえな人間の行動が、

何か、悪いことでもあるかのように
すりかえられているような気がします。