日本で内部被曝の研究がすすまなかった理由③ | 食と健康を考える

食と健康を考える

食と健康に関わること、思いつくまま綴っています

またまた引き続き、
2011年4月21日、
広島で開催された催しでの
肥田舜太郎医師の講演から
書き起こします。

    *

しかも、今の医学ではまったく
診断も治療もできない
新しい原爆病という病気、

この病気の患者を研究することも
日本の学者は禁じられました。

日本の政府は
困っている被曝者を何とか
生活させるために法律を作って、
何とか援護するということも
禁じられました。

彼らは日本・・・

アメリカの軍事機密を知っている・・・

アメリカから見れば
まだ敵性の国民なんだと・・・

それを日本の政府が特別に
面倒をみることは許さない・・・

こういう占領がつづいたんです。

でもそれはもう7年間で
終わりました。

しかし、そのあと皆も知ってる
日米安保条約という、

アメリカがおこす戦争には
日本が全力をあげて助ける・・・

そういう、今の安保条約という
条約が出来て、

日本の政府は今でも
日本を守ってくれるアメリカの核兵器が
不利になるような運動は
一切してはいけない・・・

まだ今の政府は
そういう方針をもっています。

    *

医学だけでなく、総じて学問の発展には
研究資金というものが必要なのです。

研究資金はどこからでますか?

国や経済産業界です。

国家間の政治的な思惑や、

経済産業界の成長に、

不利になるような研究が
進むわけはない道理です。