内部被曝をなぜ恐れるか、再び | 食と健康を考える

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食と健康に関わること、思いつくまま綴っています

くどくどとしつこいようですが・・・

現在の、放射線による環境汚染で
私が今、いちばん懸念していることを、
もういちど覚え書きしておきます。

晩発性の放射線障害
つまり、がんやら白血病やらが、

疫学データやら何やらかんやらで、

何ミリシーベルトでおきるのか
何年後におきるのか
どれぐらいの確率でおきるのか・・・

といったことではないのです。

放射線は心配ないといっている人は
この点だけにしか言及しません。

50年60年、元気で楽しく生きて、
それでがんだ、白血病だ、なら
原発事故の放射線被曝がなくても
昨今、珍しいことではないでしょう。

がんで亡くなる人は
今だってとても多いです。

そうではないのです・・・

前回の記事で書き起こした
肥田舜太郎医師の言葉を
もういちど書いておきます。

それは、
内部被曝というものが引き起こす、
やっかいな病気の恐ろしさなのです。

肥田舜太郎医師の講演より
(去年の4月21日広島でのものです)

(原爆を落とされた)後から
おやじを探しに街に入った、

(原爆を落とされた)4日後に
妹や弟の様子を見に行った、

自分は爆発とは何の関係もない人が、

後から街に入ったために、

ヒロシマでも、ナガサキでも、

今の医学では診断の出来ない
不思議な病気によって
たいへん苦しみました。


で、大部分の被爆者は
ちょうど今から10年くらい前から、

今もそうですが、

がんや白血病という悪性の病気で
今もどんどん死んでいます。

つまり戦争のおわりに被曝した人が
60年も生きて、

その生きてる間も
健康ですごせたのではなくて

しょっちゅうお医者さんに行ったり
入退院をくりかえす。

だけども病気の本体はよくわからない。


そのことで苦しんだ人が
最後はがんや白血病で命をとられる。

放射線はそういう性質をもっているんです。

       (書き起こし以上)

戦後、このことが
きちんと調査研究されなかったのは、
政治的な裏事情があります。

このお話については、またの機会に・・・