肥田舜太郎医師の講演より① | 食と健康を考える

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肥田舜太郎医師が、去年の
秋に埼玉県深谷市で講演された動画を
ユーチューブで見ました。

ご存知の方も多いと思いますが、
ご自身、ヒロシマで被曝され、
ヒロシマ、ナガサキの内部被曝者と
長い年月にわたって
付き合ってこられた方です。

内部被曝については、これから
多かれ少なかれ日本国民全部が
長い年月にわたって
つきあっていかざるをえない
事態になっていると思います、

この動画には
内部被曝ということだけでなく、
肥田医師の、健康というものに
対する考え方も、うかがい知れる
お話がありましたので、その部分を
抜粋、書き起こししてみました。

けっこう長いので
分けてアップしていきます。

     *

・・・これは、常識的にみんな
言ってることだけど、

できるだけ放射線の出てるところから
遠くへ逃げなさいと。

家族で引越しして(放射線の)ない
所へ行けば、それは安全にきまってる。

そうしなさいというのがひとつと
もうひとつは汚染が疑われるような
野菜にしても米にしても魚にしても
できるだけ口に入れないようにしなさいと。

あたりまえのことを言いますね。

これ、どういう人が言うかというと
いわゆる「えらい人」が言ってるんです。

私はこんな罪な言葉はないと
おもうんですよ。

みんなができるならいいですよ。

たとえばこのへんが濃厚な汚染地で
できるだけ逃げられる人は
みんな引越しして
どっか行けって言ったとしても
深谷の人間のせいぜい何%かが
行けるだけでしょ。

大部分の人は動けませんよ。

みんなのできないことを
それしかないみたいな事をいう。

こんな罪はないですよ。

出来ない人は、
「お前、死ね」っていうことと
同じことなんです。

私は、だから
ああいうことを言う人を
全然、人間として信頼できない。

わたしがたったひとつ
こうしなさいということを
言えるのは・・・

ヒロシマ、ナガサキで被曝した、
特に内部被曝のなかま・・・

この人たちは、いつ病気がでるか
わからない、そういう状態で・・・

明日出るか、あさって出るかという
苦しみを苦しみながら、
学校も行けない、
結婚も出来ない、
子供も生めない・・・

こういう状態の中で苦しんで
殺されていった・・・

ぼくは、
そういう人といっしょに住みながら、

「あんたがこれから先、
恐ろしい病気が出て
死なないようにするためには
あなたにしかできないことが
ひとつある。

それは、あなたが親からもらってきた
放射線に対する免疫力を
少しでも落とさないように
理想的な、健康的な生活を
努力して生きることだ。

どんな病気にもかからないように
すべて自分が
自分の命の主人公になって

だれかに生かされるんじゃなくて

自分が自分の命を
ほんとうに健康のために
生き抜いていくことをしなければ
だれもあなたを助けることは
できない。

医者だろうが薬屋だろうが
どんな学者でも
あなたを放射線から
守りきるということは
今の医学ではできない。

だからあなたは自然に
みんなが何となく生かされている
その生き方をまねて
生きるんじゃなくて、

あなただけは、どんなことがあっても
どんな病気もおこさないという
理想的な、健康をまもる
生活をしなさい。

ひとつだけ例をいいます
         (つづく)